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【注目銘柄】フコクは連続の2ケタ増益業績と増配を手掛かりに押し目買い一考余地
フコク<5185>(東証プライム)は、前日20日に21円安の944円と3営業日ぶりに反落して引けた。日経平均株価が、世界連鎖株安のなか191円安と続落しており、年初来安値875円から一時、1013円高値までリバウンドした同社株にも目先の利益を確定する売り物に押された。[写真拡大]
【日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部】
フコク<5185>(東証プライム)は、前日20日に21円安の944円と3営業日ぶりに反落して引けた。日経平均株価が、世界連鎖株安のなか191円安と続落しており、年初来安値875円から一時、1013円高値までリバウンドした同社株にも目先の利益を確定する売り物に押された。ただ同社の今2023年3月期業績は、連続の2ケタ増益が見込まれ、連続の増配も予定されており、フアンダメンタルズ的に押し目買いも一考余地がありそうだ。トヨタ自動車<7203>(東証プライム)のEV(電気自動車)向けに提供したバッテリーホールドシートも、高成長材料として業績寄与期待を高めよう。
■ワイパーブレード、防振ゴムが続伸しインド工場増強もオン
同社の今2023年3月期業績は、売り上げ770億円(前期比7.7%増)、営業利益37億円(同2.11倍)、経常利益38億円(同50.6%増)、純利益27億円(同29.5%増)と予想され、純利益は、過去最高の27億8900万円(2015年3月期)に肉薄する。経済活動の正常化や半導体不足の一巡などから世界的に自動車生産が回復しつつあり、国内シェア90%超、世界シェア40%超のワイパーブレードの受注が順調に推移し、建設機械向けの防振ゴムも続伸し、原材料価格の上昇や輸送費高騰は、引き続き生産合理化や経費削減などで吸収することなどが寄与する。今年7月に生産能力を50%増強したインドの鋳物工場が、稼働を開始し世界シェアが50%に拡大する方向にあることも業績期待を高めている。
配当は、前期に決定した連結配当性向を30%とする配当政策に従って年間49円(前々期実績22円)に大幅増配したが、今期も50円と連続増配を予定している。なおトヨタに供給したバッテリーホールドシートは、トヨタ初のバッテリー電気自動車(BEV)向けで、バッテリーモジュールの長期信頼性を高めており、新成長製品として期待されている。
■PER5倍、PBR0.4倍、配当利回り5%の修正で昨年8月高値を意識
株価は、上方修正された前2022年3月期業績が、原材料価格高騰で一転して下方修正され増益率を縮小させたことで年初来安値875円まで突っ込み、売られ過ぎ修正とインド事業拡大で995円、期末配当の権利取りで979円へと買い直され今期業績の続伸・連続増配予想にトヨタ向けのバッテリーホールドシート供給も続いて戻り高値1013円まで上値を伸ばした。この間、25日線が、75日移動平均線を上抜くゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンド転換を示唆し、戻り高値後の世界同時株安による調整も年初来安値からの上昇幅の半値押し水準となっている。PERは5.62倍、PBRは0.47倍、年間配当利回りも5.29%と割安であり、戻り高値抜けから年初来高値1050円を更新し、次の上値フシとして昨年8月高値1158円が意識されよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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