【注目銘柄】東光高岳が連日高値、日印のEV用充電器共同開発で思惑増幅

2022年5月9日 11:18

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部】

 東光高岳<6617>(東証プライム)は2日、1716円の71円高(4.32%高)と3連騰した。高値引けで連日の年初来高値更新と堅調だ。

■中期経営計画を増額、24年3月期営業利益は最高益更新へ

 4月20日大引後に前22年3月業績予想を上方修正したことを好感し、同21日高値1614円と急伸した後、上げ一服となっていたが、同27日大引後に今2023年3月期業績予想と併せて中期経営計画の修正を発表。今23年3月期年間配当55円(前期比5円増)見通しに加え、中計の目標増額を評価し、買い優勢の展開となった。

 中期経営計画の数値目標を24年3月期売上高900億円から950億円(23年3月期予想930億円)、同営業利益40億円から50億円(同44億円)、同純利益25億円から35億円(同30億円)に増額した。電力機器と計量事業で需要が堅調に推移しているほか、エネルギーソリューション事業で電気自動車用急速充電器の需要が高まっていること、情報・光応用検査機器事業で世界的な半導体需要の急速な高まりにより三次元検査装置の受注が拡大したこと等を踏まえたもので、24年3月期営業利益は2期ぶり最高益更新を目指す。

■日印のEV用充電器共同開発で収益機会が広がるか

 また、7日には「日本とインドが新興国向けの電気自動車(EV)の充電器を共同開発する。」と伝わっていることが株価をさらに刺激しそうだ。EV用充電器の業界団体「チャデモ協議会」が協力するようで、同協会には東京電力系の同社のほか、東電も加盟しており、収益機会が広がるとの思惑が増幅しそうだ。

■24か月移動平均線がサポート、指標面で割安感あり

 株価は、2020年3月安値817円から12月高値1949円と買われた後、24か月移動平均線をサポートラインに切り返す展開を鮮明にしている。信用取組倍率0.49倍の売り長の好需給で、今期予想PER9倍台・PBR0.54倍と割安感があり、高値奪回が期待されそうだ。(信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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