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2月の外食市場規模、3カ月連続でプラス コロナ前比ではマイナス幅拡大
リクルートが運営するホットペッパーグルメ外食総研が、2月の外食市場調査結果を発表し、3カ月連続で前年同月比プラスとなったものの、新型コロナ前との比較ではマイナス幅が拡大していることが分かった。
【前月は】1月の外食市場規模、2カ月連続でプラス 全業態でプラスもコロナ前に及ばず
■外食市場は3カ月連続でプラス
30日、ホットペッパーグルメ外食総研が2月の外食市場調査を発表した。2月の外食市場規模は前年同月比241億円増の1,603億円となり、3カ月連続でプラスに。ただし新型コロナ前となる20年2月比は47.6%減で、1月の38.5%減からマイナス幅が拡大した。
個別の指数では、外食実施率は前年同月比4.2ポイント増の52.5%。外食頻度は同0.07回増の3.24回。外食単価は2,328円で同144円増。2カ月連続で3指数ともにプラスとなった。
圏域別の市場規模は首都圏が前年同月比241億円増の989億円。関西圏が同55億円増の415億円。東海圏が同8億円増の198億円で、全体同様に3カ月連続で3市場ともにプラスとなった。
■外食単価は30代女性が大幅プラス
外食実施率は60代男性のみ前年同月比1.9ポイント減の46.3%とマイナス。プラスだった層の中では20代女性(外食実施率:61.2%、前年同月比:5.1ポイント増、以下同じ)、40代女性(48.2%、5.3ポイント増)、50代女性(53.5%、10.5ポイント増)、50代女性(43.0%、5.5ポイント増)、60代女性(48.2%、5.5ポイント増)でプラス幅が大きめ。
外食単価は20代男性(外食単価:2,130円、前年同月比:283円増、以下同じ)、30代女性(2,659円、566円増)、50代男性(2,477円、245円増)、60代女性(2,604円、257円増)でプラス幅が大きめ。一方で30代男性(2,084円、98円減)、40代女性(2,286円、113円減)、50代女性(2,275円、114円減)でマイナスだった。
■軽食主体の業態でマイナス
業態別の市場規模は16業態中13業態でプラスに。特にプラス幅が大きかった業態は、和食料理店(2月の市場規模:272億円、前年同月比:63億円増、以下同じ)、レストラン・食堂・ダイニング・洋食店(103億円、26億円増)、フレンチ・イタリアン料理店(139億円、28億円増)、焼肉・ステーキ・ハンバーグ等の専業店(225億円、40億円増)、居酒屋(211億円、29億円増)など。唯一マイナスだった業態は、牛丼・カレー等・一品もの専売業態(18億円、3億円減)。すき焼き・しゃぶしゃぶ・鍋・おでん等の専業店(34億円)、ファストフード(13億円)の2業態が前年並みだった。
主体別でみると、食事主体の業態合計では前年比19.1%増、飲酒主体の業態合計は同15.9%増。一方で軽食主体の業態合計は同2.2%減だった。(記事:県田勢・記事一覧を見る)
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