品川駅西口再開発、西武HDが都市計画素案公表 商業施設など整備へ

2022年3月19日 09:22

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A(左)、C(右)両地区の開発イメージ(西武ホールディングス発表資料より)

A(左)、C(右)両地区の開発イメージ(西武ホールディングス発表資料より)[写真拡大]

 西武グループの西武プロパティーズと高輪三丁目品川駅前地区市街地再開発準備組合、京浜急行電鉄、都市再生機構が計画する品川駅西口再開発で、西武プロパティーズの親会社に当たる西武ホールディングスは、都市計画素案の概要を公表した。商業施設やホテル、カンファレンス施設などを整備し、世界の人々を迎え入れる品格ある迎賓都市を目指すとしている。

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 再開発の計画場所は東京都港区高輪の約14ヘクタール。A、B、Cの3地区に分けて施設整備を進める。A地区は地下4階、地上29階建て延べ約31万平方メートル、高さ155メートルのビルを建て、商業施設やホテル、カンファレンス施設、多目的ホールを入れる。

 C地区は地下2階、地上30階建て延べ約19万平方メートル、高さ155メートルのビルに商業施設やオフィス、集合住宅、産業支援施設が入居するほか、平屋建て約170平方メートルの集会場を建築する。B地区は建築計画を未定としている。着工はA地区が2023年度、C地区が2024年度で、完成はA地区が2026年度、C地区が2027年度を目指す。

 施設整備と同時に、官民一体となって放射第19号、補助第14号などの道路整備を進め、地域交通の結節機能を担う駅前広場を設ける。さらに、豊かな緑を生かした国際交流拠点にふさわしい空間と景観を形成するため、高輪森の公園を拡充するなど公園と一体になった緑地を設けて歩行者のオアシスとする。

 都市計画素案は政府の国家戦略特区会議の下に設けられた東京都都市再生分科会に提示され、内閣府のホームページでも公開されている。西武グループでは4月のグループ企業再編で誕生する西武リアルティソリューションズが中心となり、計画を推進する。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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