豪ドル週間見通し:底堅い展開か、年内利上げの可能性高まる

2022年3月12日 14:33

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記事提供元:フィスコ


*14:33JST 豪ドル週間見通し:底堅い展開か、年内利上げの可能性高まる
■堅調推移、資源価格の高止まりを意識した豪ドル買いも

今週の豪ドル・円は堅調推移。欧米のロシア産原油禁輸検討で原油価格が高騰し、世界経済の減速懸念で豪ドル売り・円買いが先行した。しかしながら、米政策金利が大幅に上昇する可能性は低いこと、資源価格の高止まりが予想されていることから、リスク選好的な豪ドル買い・円売りが優勢となった。取引レンジ:83円81銭-85円89銭。

■底堅い展開か、年内利上げの可能性高まる

来週の豪ドル・円は底堅い展開か。ウクライナ情勢のすみやかな改善は期待できないが、資源価格の高止まりは続くとみられている。インフレ進行を受けて豪準備銀行(中央銀行)による年内利上げの可能性は高いことは、豪ドル買い材料となりそうだ。3月17日発表の2月雇用統計で失業率が低下した場合、豪ドル買い・円売りがやや強まる可能性がある。

○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・15日:豪準備銀行3月理事会議事要旨
・17日:2月雇用統計(1月:失業率4.2%、雇用者数増減+1.29万人)

予想レンジ:84円50銭-87円00銭《FA》

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