子育てに父親はどう関与すべきか

2022年2月16日 08:17

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 イクメンという言葉が流行してから久しく、今では父親が子育てに加わるのは当然であり、わざわざそれを表す言葉を出すことすら憚られる世の中になった。一方現状は男性の育休取得率は低いままであり、家庭内でこの類の論争は未だ止まない。それは主役である男性を置いてけぼりにして、この流れが進められているからではないか。今回は男性の都合を加味しながら、子育てに男性が参加していくことに関して考えいこう。

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■ジェンダーの問題は社会全体の問題であること

 男性も家事や育児に加わることが当然とされていながら、社会全体が未だそれに対応しきれていない。育休制度があったとしても、男性が利用しようとすれば上司や同僚に驚かれる。驚かれるだけならまだ良いが、遠回しに左遷を提案されたり却下されたりするケースもあると言う。

 この問題は男性だけの意識の問題ではないということだ。我々が子供の時に受けてきた教育は今以上にジェンダー平等の意識が脆弱だった。それでも男性が自分で意識を変えて家庭に加わろうとしても、社会全体がそれを受け入れる体制を持っていない。それでは相当意志の強い人でない限りは、仕組みとして女性と同じように家事や育児に加わることは難しいだろう。

■男性の参加が当然とされる不都合

 男性が家事育児に加わるのには時間的制約・身体機能的制約など様々な制約がある。それらをくぐり抜けて男性が育児をするのであれば、それを高く評価する視点もあってよいのではないかと思う。少なくともそれを「当然」と言われてしまうと、男性が加わるハードルはグッと高くなる。

 育児に男性も加わることが、多方面で良い影響を与えることは明らかになっている。家族の問題が社会から孤立化している今、女性だけに家事や育児を任せることが現実的でないことも明らかだ。しかし、男性の協力を求める時にそれを「当然」としてしまうのは、男性側の都合を無視していると言わざるを得ないのではないか。

■お互いの努力を認める

 男性側の都合を無視してこの問題を解決することはできない。それでは家庭でできることは何なのか。それは男性も女性もお互いの努力を認め、労い合うことだと思う。

 家事でも外の仕事でも、それらを日々ことなく遂行することは当然のことではない。働く女性が多い中、家庭の多くのことも担っている女性に男性は多大な敬意を払うべきだろう。そして多くの制約を抱えながら少しでも家庭の中で役立とうとする男性を、女性は温かい目で見てほしい。

 最初はお互いに上手くできないこともあるが、感謝し労う心を持つことが長期的に良い家庭を作る鍵ではないだろうか。(記事:双風サキ・記事一覧を見る

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