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NY為替:円売り強まる、英欧の中央銀行は金融引き締めに移行との見方
*06:56JST NY為替:円売り強まる、英欧の中央銀行は金融引き締めに移行との見方
3日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円74銭へ弱含んだ後、114円99銭まで反発し、114円99銭で引けた。米10-12月期非農業部門労働生産性速報値や1月ISM非製造業景況指数が予想を上回ったほか米先週分新規失業保険申請件数も予想以上に前回から減少したため金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。英国中銀の利上げや欧州中央銀行(ECB)のタカ派姿勢も米国の金利上昇を支援。
ユーロ・ドルは1.1280ドルから1.1451ドルまで上昇し、1.1430ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で市場の予想通り政策金利据え置きを決定。しかし、ラガルド総裁が会合後の会見で、インフレ見通しリスクが上向きに傾斜し、経済もECB中期の目標達成に近づいているとしたほか、年内利上げの可能性は低いとの言及をしなかったため、年内利上げの可能性を織り込むユーロ買いが加速した。ユーロ・円は129円57銭から131円54銭まで上昇。欧州中央銀行(ECB)が年内の利上げも除外しない姿勢に転じたため、日欧金利差拡大観測に伴うユーロ買い・円売りが加速。ポンド・ドルは1.3559ドルまで弱含んだのち1.3620ドルまで上昇。英国中央銀行(BOE)は市場の予想通り主要政策金利を12月に続き引き上げることを決定。金融政策委員会(MPC)メンバー9人のうち4人は50BP利上げを主張したことが明らかになるとポンド買いが強まった。しかし、ベイリー総裁が追加利上げのプロセスを巡り慎重にアプローチをしていく方針を示すとポンド買いが一段落した。ただ、追加利上げを織り込むポンド買いも根強く、下値は限定的となった。ドル・スイスは0.9229フランから0.9177フランまで下落した。ロシア、ウクライナ緊張で安全通貨としてのフラン買いが継続。《MK》
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