持続可能な親子関係のために　子育ての上手な手抜き

　共働き家庭が増え、働きながら子どもを育てている家庭が多い。コロナ禍で親も子も在宅時間が増える中、仕事と子育ての両立に悩む人も多いだろう。子どもにとってより良い家庭を作ろうと頑張りすぎるあまり、無理をしすぎてしまっては、いないだろうか。子どもが本当に必要としているのは綺麗な部屋や完璧な食事よりも、親のゆとりなのだ。

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■子どもにとって最も大切なのは親の余裕

　子どもの心の安全にとっては、親の精神的や時間的な余裕が必要だ。親がいつも忙しなく心の余裕がないと、親をよく見ている子どもも不安になってしまう。

　他の家庭の様子は切り取られた綺麗な部分しか見えないため、自分よりも良い家庭のように見えてしまう。そのため人と比べてしまう癖がある人はもっと頑張らないといけないと焦ってしまうかもしれない。

　しかし大きな事故や病気もなく、仕事と両立して子どもを育てているだけでも十分立派だろう。余裕がなくなってしまっている人は自分のできていることに目を向けて、自分の許せる限りで手を抜くことも考えていこう。

■週に1回は頑張らない日を作る

　仕事は週に2回の休みがあるように、子育ても週に1日くらいは手を抜く日がある方が、良い子育てができる。掃除をお休みしたり、食事は冷凍食品に頼ったりする日があっても良いだろう。その代わり子どもも1日好きなことをさせて良いと考えれば、叱らなければならないストレスからも解放される。次の日は少し掃除が大変になるかもしれないが、1日子育てや家事をサボってもなんとかなるものだと感じるだろう。

■弱みを見せた方が子どもに好かれる

　時には体調が悪かったり、疲れていたりする日もあるだろう。そういう日は調子が悪いことを正直に子どもに晒してしまっても良い。人間なのだからいつでも絶好調とはいかないのは、親であっても同じだ。子どもも案外素直に受け入れてくれる。

　むしろ、親も調子が悪い時があると正直に打ち明けてくれる方が子どもは安心する。そういう時には自分が頑張ろうと張り切ってくれるだろう。いつも完璧な人が時には人間らしさを見せた方が親近感が湧くように、家の中でまで完璧である必要はないはずだ。（記事：双風サキ・記事一覧を見る）