25日の中国本土市場概況:上海総合2.6%安で急反落、資源・素材セクターに売り

2022年1月25日 16:52

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記事提供元:フィスコ


*16:52JST 25日の中国本土市場概況:上海総合2.6%安で急反落、資源・素材セクターに売り
25日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比91.04ポイント(2.58%)安の3433.06ポイント(上海A株指数は2.58%安の3597.65ポイント)と急反落した。約5カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。


外部環境の不透明感が嫌気される流れ。ウクライナ情勢の緊迫化や、米国の金融引き締めに対する警戒感が投資家心理の重しとなった。中国と欧州を結ぶ広域経済圏構想「一帯一路」では、ウクライナも重要拠点として位置付けられている。このところ成長が著しい国際物流市場の重量な戦略輸送チャネル、国際長距離貨物列車「中欧班列」に対する影響も懸念された。新型コロナウイルス感染再拡大も改めて不安材視。北京冬季五輪の開催まで2週間を切る中、「ゼロコロナ」を掲げる中国では、移動抑制が強化されている。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、石炭・石油や非鉄、鉄鋼、セメントなど景気動向に敏感な資源・素材の下げが目立つ。中国中煤能源(601898/SH)が5.3%安、中国石油天然気(601857/SH)が3.0%安、中国アルミ(601600/SH)が5.1%安、江西銅業(600362/SH)が4.8%安、宝山鋼鉄(600019/SH)が4.4%安、安徽海螺セメント(600585/SH)が2.6%安で引けた。


発電株も安い。華能国際電力(600011/SH)が7.8%、国電電力発展(600795/SH)が7.4%、中国核能電力(601985/SH)が4.8%ずつ下落した。消費関連株、不動産株、金融株、ハイテク株、医薬品株、インフラ関連株なども売られている。


半面、空運関連の銘柄群はしっかり。中国国際航空(601111/SH)が3.1%、中国東方航空(600115/SH)が2.9%、広州白雲国際機場(広州白雲国際空港:600004/SH)が3.0%ずつ上昇している。春節期間の航空運賃上昇が材料視された。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が5.74ポイント(2.01%)安の279.52ポイント、深センB株指数が19.17ポイント(1.63%)安の1156.26ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《FA》

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