関連記事
25日の中国本土市場概況:上海総合2.6%安で急反落、資源・素材セクターに売り
*16:52JST 25日の中国本土市場概況:上海総合2.6%安で急反落、資源・素材セクターに売り
25日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比91.04ポイント(2.58%)安の3433.06ポイント(上海A株指数は2.58%安の3597.65ポイント)と急反落した。約5カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。
外部環境の不透明感が嫌気される流れ。ウクライナ情勢の緊迫化や、米国の金融引き締めに対する警戒感が投資家心理の重しとなった。中国と欧州を結ぶ広域経済圏構想「一帯一路」では、ウクライナも重要拠点として位置付けられている。このところ成長が著しい国際物流市場の重量な戦略輸送チャネル、国際長距離貨物列車「中欧班列」に対する影響も懸念された。新型コロナウイルス感染再拡大も改めて不安材視。北京冬季五輪の開催まで2週間を切る中、「ゼロコロナ」を掲げる中国では、移動抑制が強化されている。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、石炭・石油や非鉄、鉄鋼、セメントなど景気動向に敏感な資源・素材の下げが目立つ。中国中煤能源(601898/SH)が5.3%安、中国石油天然気(601857/SH)が3.0%安、中国アルミ(601600/SH)が5.1%安、江西銅業(600362/SH)が4.8%安、宝山鋼鉄(600019/SH)が4.4%安、安徽海螺セメント(600585/SH)が2.6%安で引けた。
発電株も安い。華能国際電力(600011/SH)が7.8%、国電電力発展(600795/SH)が7.4%、中国核能電力(601985/SH)が4.8%ずつ下落した。消費関連株、不動産株、金融株、ハイテク株、医薬品株、インフラ関連株なども売られている。
半面、空運関連の銘柄群はしっかり。中国国際航空(601111/SH)が3.1%、中国東方航空(600115/SH)が2.9%、広州白雲国際機場(広州白雲国際空港:600004/SH)が3.0%ずつ上昇している。春節期間の航空運賃上昇が材料視された。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が5.74ポイント(2.01%)安の279.52ポイント、深センB株指数が19.17ポイント(1.63%)安の1156.26ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《FA》
スポンサードリンク
スポンサードリンク
- 25日の香港市場概況:ハンセン0.5%高で4日続伸、テック指数は0.5%下落 4/25 18:00
- 25日の中国本土市場概況:上海総合0.3%高で続伸、中国の政策期待が支え 4/25 17:07
- 概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は続落、原油価格の下落が資源セクターの売り手掛かり 4/25 09:20
- 24日の米国市場ダイジェスト:NYダウは42ドル安、ハイテクが下支え 4/25 07:58
- 米国株式市場はまちまち、ハイテクが下支え(24日) 4/25 06:56