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星野リゾート「界 ポロト」北海道・白老町のウポポイ近くに開業
星野リゾートは、北海道・白老町(しらおいちょう)に「界 ポロト」を2022年1月14日(金)に開業する。
■湖畔に面する温泉旅館「界 ポロト」北海道・白老町に誕生
世界的にも珍しい植物由来の有機物を含有する「モール温泉」が湧出する白老温泉。そんな魅力的な温泉に出会える地に誕生する「界 ポロト」では、白老町および隣接する民族共生象徴空間「ウポポイ」の関連団体と連携をとりながら、アイヌ文化を尊重し、ゲストがアイヌ文化や異なる民族との共生を体感できるようなおもてなしを提供する。
なお、「界」は、その土地、その季節でしか出会えない、日本ならではのおもてなしと、心地よい和にこだわった快適な空間を提供する、星野リゾートの温泉旅館ブランド。本館が19軒目、「界」ブランドにおける北海道初進出の施設となる。
■全室レイクビュー、四季折々の絶景を望む
野鳥なども生息する北海道の天然林に囲まれたポロト湖畔を、敷地内に大胆に取り込んだ「界 ポロト」の客室は、全室レイクビュー。窓からは、穏やかな湖畔と木々が織りなす四季折々の絶景を眺めることができる。
アイヌ民族の暮らす家“チセ”から着想を得て作られた客室すべてに、伝統的なチセの中心にあった四角い「炉」をイメージしたテーブルが配置されている。宿泊者が「炉」を囲み、団らんしてほしいという思いを込めている。また、アイヌ民族の生活から着想を得た「木彫りのオール」などのアート作品を設え、壁紙やクッションにはアイヌ文様を施している。
■客室は4タイプを用意
客室は4タイプ。全42部屋あるうち、3室のみの特別室(定員2名)は、ポロト湖を見渡すテラスと露天風呂がついており、眼前に広がる湖の景色を眺め、白老の風を感じながら、雄大な自然に溶け込むひとときを過ごすことができる。その他、スタンダードな洋室と、客室棟の角に位置する4名用の洋室、露天風呂付き洋室が用意されている。
■大浴場・露天風呂では「モール温泉」を満喫
敷地内には、アイヌ文化の建築特徴である 、丸太組みの三脚構造である“ケトゥンニ”を基本構造とした「湯小屋」が、集落の様に佇んでいる。露天風呂は、まるで湖に浸かっているかのような感覚で、「モール温泉」を満喫することができる。
「モール温泉」は、天然植物由来の腐植質の有機物を含有しており、独特な茶喝色の湯が特徴的。化粧品にも配合される成分を含んでいることから“美肌の湯”とも呼ばれている。
大浴場は「△湯(さんかくのゆ)」と「〇湯(まるのゆ)」の2種類。「△湯」は施設のアイコンである「とんがり湯小屋」の中にあり、内風呂と露天風呂を備えている。内風呂には源泉かけ流しの「あつ湯」と、心身を鎮静させる「ぬる湯」の2つの湯舟が用意されている。
一方「〇湯」は洞窟の中や地中にいるかのような空間で「モール温泉」を楽しめる。内風呂のドーム天井の頂部には外側の自然とつながる丸い穴が施されており、ポロト湖の自然を感じる柔らかな光が差し込む。
温泉を存分に楽しんだ後には、レイクビューを望む湯上がり処でホッと一息つくのもいいだろう。
■北海道の美食を味わう会席料理
半個室の食事処では、北海道らしい食材をいかした会席料理を提供。アイヌ民族が交易の際に使用していた丸木舟をモチーフとした船形の器で提供するなど、「界 ポロト」らしい演出も見どころだ。
■界ブランドならではの文化体験で、アイヌ民族の自然観に触れる
界ブランドのおもてなしのひとつである、ご当地の文化を体験する「ご当地楽」。「界 ポロト」では、アイヌ民族が魔除けとして日常的に身に着けていた植物「イケマ」を使った魔除けのためのお守りづくりを体験できる。
「イケマ」は、土のような独特な香りをもち、アイヌ民族にとっては悪い物を遠ざける植物とされている。それを数種類のハーブと一緒にアイヌ文様の記された袋で包み、最後にモール温泉によって茶褐色に色づいたオリジナルの紐で封を閉じて仕上げる。
■白樺林のロビー&囲炉裏を据えたラウンジ
白樺林のロビーでは、湖から樽前山へと続く雄大な風景がお出迎え。ラウンジでは、アイヌ民族の人々の生活の中心であった囲炉裏の火を眺めながら、ゆっくりと寛ぎのひと時を過ごせる。
【詳細】
界 ポロト
開業時期:2022年1月14日(金)
住所:北海道白老郡白老町若草町1-1018-94
階数:地上4階
客室数:42室
料金:1泊 28,000円~(2名1室利用時1名あたり、サービス料込み、夕朝食付)
アクセス:JR白老駅より徒歩15分、新千歳空港より車で40分
TEL:0570-073-011(界予約センター)
■<隣接施設>民族共生象徴空間「ウポポイ」とは
2020年7月に誕生した「ウポポイ」は、存立の危機にあるアイヌ文化の復興と発展の拠点となるナショナルセンター。主に「国立アイヌ民族博物館」と「国立民族共生公園」で構成される。
「国立アイヌ民族博物館」は、先住民族アイヌを主題とした初の国立博物館で、アイヌ民族の視点で語る多彩な展示で歴史や文化を紹介する。一方「国立民族共生公園」は、多様なプログラムを通してアイヌ文化を学ぶことができるフィールドミュージアムとなっており、館内では、ユネスコ無形文化遺産に登録されているアイヌ古式舞踊の上演、木彫や刺しゅうなどの製作体験、食や伝統芸能にまつわるアイヌ文化体験を用意している。
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