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今、塾講師・家庭教師の副業がおすすめな理由
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勉強を教えるのが好きな人におすすめな副業は、塾講師や家庭教師だ。これらは、近年でさらに需要が高まってきている。本記事では、副業に塾講師と家庭教師がおすすめな理由について紹介する。
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■中学受験激化の一方で、塾講師不足は深刻に
近年、首都圏における中学受験は激化の一途をたどっている。コアネット教育総合研究所の「2025年首都圏中学入試総括レポート」によれば、2025年の首都圏中学受験者数は6万2,200人(受験率は21.5%)だった。
2024年の6万5,600人(受験率は22.7%)との比較ではやや減少したものの、依然として高い水準を維持している。
このような背景には、少子化による子ども一人あたりの教育投資の増加や、私立中学への関心の高まりが挙げられる。
その一方で、学習塾業界では講師不足が深刻化している。厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「jobtag」によれば、2020年時点で塾講師の就業者数は約22万6,070人だった。これは、2009年と比較して約32%減少している計算になる。
塾講師が減少した理由には、講師陣の高齢化や大学生アルバイトの減少などが要因と考えられる。さらに正社員は、全体の30%ほどで、非正規雇用の割合が高く、アルバイト・パートが全体の70%近くを占めているのが塾業界の現状だ。
だが個別指導塾の増加により、講師一人あたりの生徒数が減少し、結果として講師の需要は高まっている。さらに講師の高齢化も進行しており、若手講師の育成が急務だ。塾業界では、優秀な人材の確保と定着が大きな課題となっている。
この状況は、副業として塾講師を検討する人にとっては、大きなチャンスと言えるだろう。 教育現場での指導経験は、自己成長やキャリアアップにもつながり、社会貢献の一環にもなる。
■家庭教師は働き方も柔軟に選びやすく副業にしやすい
中学受験が激化する昨今においては、塾講師だけではなく、家庭教師の需要も高まっている。 従来の家庭教師派遣センターを通じた方法に加え、個人契約やオンライン家庭教師といった選択肢も増えている。副業やフリーランスといった働き方とも親和性が高い。
家庭教師の最もポピュラーな働き方には、家庭教師派遣センターがある。家庭教師派遣センターとは、登録した講師を家庭に派遣し、生徒とマッチングするサービスを提供する組織のことだ。
家庭教師派遣センターのメリットは 「安定した仕事が得られる」、「契約やトラブル対応を代行してもらえる」 点にある。仕事を紹介してもらえるため、独自に生徒を探すのが難しい未経験者や初心者におすすめだ。
しかしセンターのルールに従う必要があり、指導方法やスケジュールの自由度が制限されるデメリットがある。そしてセンターが手数料を引くため、副業収入や単価は上げにくい。
この場合、個人契約で家庭教師の副業をするのがおすすめだ。個人契約とは、家庭教師と保護者・生徒が直接契約を結ぶ方法だ。仲介業者を介さないため、自由度が高く、高時給を得やすい。加えて、自由なスケジュール設定が可能で、指導内容や時間を柔軟に決められる点がメリットだ。
一方で、生徒を自分で探す必要がある点はデメリットとなるだろう。さらに、契約・トラブル対応は自己責任だ。支払いトラブルや、指導方針の食い違いなどが発生した際に、すべて自己対応となる。
近年では対面型に加え、 オンライン家庭教師という選択肢も増えている。オンライン家庭教師とは、ビデオ通話ツール(Zoom、Skypeなど)を活用し、全国の生徒と指導を行う形態だ。
オンライン家庭教師は、自宅から指導できるため、通勤の手間がなく、効率的に働けるのがメリットだ。地域に関係なく、全国どこからでも生徒を指導できるため、生徒を獲得するチャンスも多い。
デメリットとしては、ネット環境に依存する点が挙げられるだろう。また画面越しでは、生徒の理解度を細かく把握するのが難しい場合がある。対面指導と比べてコミュニケーションが難しい面があるため、オンラインに適した指導技術が求められる。
教えるのが好きな人には、家庭教師の副業がおすすめだ。経験を積めば、個人契約で高単価も狙えるだろう。(記事:西島武・記事一覧を見る)
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