今日から始められる! 英語の流暢さを確実にアップさせるトレーニング

2021年12月28日 16:22

印刷

 今回は、英語の基礎は習得しているものの、いざ話す段になると言葉がスムーズに出てこないという人のために、効果的なトレーニング方法を紹介したい。以下に説明する「Description」という方法を毎日続けることができれば、あなたの流暢さは確実にアップすることを約束しよう。

【こちらも】ネイティブらしさがアップするワンランク上の英単語

■Descriptionとは

 「description」には「記述」や「描写」という意味があるが、今回紹介する方法とは、まさに文字通りすべてのことを英語で描写するトレーニングだ。

 具体的には、目の前にある情景や人などの様子を可能な限り英語で説明する。また、実際に目に見えるものだけでなく、耳で聞こえる音、鼻で嗅ぐにおい、手に触れる感触、心に浮かぶ感情など、とにかく知覚するものすべてを英語で描写しようと心がける。書いても良いが、流暢さを重視するならぜひ口頭でやってみよう。

 また、Descriptionの対象は実際に目の前にあるものだけではない。本やテレビ、ネットも駆使すれば、家にいながらにして対象は無限にあることに気づく。自分の好きなことや興味のある対象を選ぶとモチベーションも高まるだろう。

 たとえば、あなたがふだんから香水に非常に興味を持っているとしよう。その場合、YouTubeで「fragrances」や「perfumes」と検索すれば、英語の香水紹介動画が多数見つかる。英語でどのように香りを描写するのかに注目しよう。

 同じ香りでも、人によって説明の仕方が異なるはずだ。そういう違いに注目しながら、自分がモノにしたい語彙やフレーズをチェックする癖を付けると得られるものは大きい。

■継続こそ力

 上記のように、Descriptionとは説明すれば簡単なことだが、英語を話し慣れていない人にとって、最初のうちはなかなか思うように言葉が出てこないだろう。出てきたとしても、「I have a pen.」や「That is a bird.」など小中学生並みの初歩的な英語しか出てこず、フラストレーションが溜まるばかりではないだろうか。しかし、最初はそれでも良いのだ。

 フラストレーションが溜まるのは、英語でどう言えば良いかわからない証拠である。そういう時は、すぐにその場で正しい言い方をチェックする。ネットで「How do say ~ in English?」と検索すれば良いだけだ。

 なお調べる際は、日本語ではなく、上記のようになるべく英語で調べるようにしよう。たとえば「今日は肌寒い」と言おうとして、「肌寒い」を英語で何と言うか調べるとする。その際、日本語で「肌寒い 英語」で検索するのではなく、「How do say 肌寒い in English?」とすると、英語話者の解説を中心に表示されるはずだ。頭の中を英語モードに維持するためにもおすすめの方法である。

 Descriptionのポイントは、とにかく継続である。うまく話せないからと言って、すぐにやめては上達の道はない。苦行に感じるのは最初の数日ぐらいだ。続けるうちに使える単語やフレーズ、構文が増え、それに伴い、英語でものを描写することも楽になる。

 おすすめの方法は、朝と夜の1日2回、15分ずつやってみることだが、最初は1日5分でも10分でも良い。とにかく慣れるまでは、「英語を話す時間」とわざわざ時間を作って行い続けることが大切だ。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る

関連記事