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「幸福だと思う」7割 60代が最多、40代が最少
朝日広告社が「ウェルビーイングに関する調査」。幸福度は「非常に」18%、「やや」49%、合わせて66%。「幸せ」を阻害しているもの、「将来不安」37%」「収入」35%「ストレス」31%。[写真拡大]
2015年に国連総会で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)がにわかに注目を集め、これに取り組む企業・団体も増加傾向のようだ。SDGsの17の大きな目標のうち、3番目は「人々に保健と福祉を ( Good Health and Well-Being)」となっている。これに関連し朝日広告社が日本人の「ウェルビーイング(健やかな幸福)」について調査を行ったが、7割近くが「幸福である」と答え、また、幸福を阻害する主要因は「将来不安」という結果であった。
朝日広告社が11月上旬に全国20~69歳の男女2000名を対象に「ウェルビーイングに関する調査」を実施、12月10日にその結果レポートを公表している。これによると、「SDGs」の認知率は84.2%であった一方で「ウェルビーイング」という用語を「知っている」または「聞いたことがある」と答えた者は21.5%にとどまった。
「ウェルビーイング」の認知率は低いものの、「普段の生活は幸せだと思うか」と聞いた結果では、「非常にそう思う」が17.5%、「ややそう思う」が48.7%で、両者を合わせると66.2%となり、3人に2人が「幸福」だと感じているようだ。男女別・年代別に「非常に」と「やや」の合計を見ると、60代男性の73.0%、60代女性の73.5%と男女ともに60代で高くなっている。一方、男性50代の56.5%、男性40代57.0%、男性20代60.0%が低くなっている。これに対して、女性の20代は71%など全ての年代で女性の幸福度が男性を上回っているが、40代女性の61.5%のみ70%を下回っている。
「普段の生活において『幸せ』を阻害しているもの」について聞いた結果では、「将来への不安があること」が36.8%で最多、次いで「収入が少ない・不安定なこと」が34.6%、「精神的なストレスがあること」31.2%、「貯金がない・出来ていない」29.8%と続いている。男女別・年代別にみると、30代女性の「将来への不安があること」48.5%、「収入が少ない・不安定なこと」53.0%、「貯金がない・出来ていない」42.5%が最も多くなっており、30代女性では経済的な将来不安が「幸せ」の阻害要因となっているようだ。日本人の幸福度は全体として高く、特に女性では高くなっているが、本調査の結果から何か課題があるとすれば、20代や30代の若い女性での経済状況の改善であるといえよう。(編集担当:久保田雄城)
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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