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ニチモウ、住友ゴム、西松屋チェなど/本日の注目個別銘柄
<8306> 三菱UFJ 617.4 -19.7大幅続落。本日はメガバンクの下げがきつく、銀行株は総じて売り優勢の展開に。米国の金融株安を受けて、国内関連銘柄にも売りが波及する状況となっている。米国市場では、ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレー、ウェルズ・ファーゴなどが3%を超える株価下落に。米国では短期金利が上昇する一方で長期金利が低下、長短金利差の縮小によって利ザヤの悪化が想定される流れになっているもよう。
<8091> ニチモウ 2315 +215急伸。プライム市場の上場維持基準の適合に向けた計画書、並びに、中期計画を発表。流通株式時価総額、1日平均売買代金などがプライム基準未達となっているが、市場認知度向上による成長期待醸成で流動性改善を図っていくとしている。中期計画では、25年3月期営業利益33億円(22年3月期計画28億円)などの数値目標を掲げている。今後も株価上昇に向けた積極策がとられていくとの期待感が先行へ。
<3023> ラサ商事 968 +41大幅続伸。今期配当金の引き上げを先週末に発表。期末配当金は従来計画21円から29円に引き上げ、年間では前期比12円増の50円にする見込み。先週末終値をベースとすると配当利回りは5.4%となり、利回り妙味が高まる状況に。また、発行済み株式数の7.17%に当たる92万6162株の消却を発表、将来的な希薄化の可能性低下につながり、株主還元の一環としてポジティブ視されている。
<8591> オリックス 2239.5 -55大幅続落。保有する弥生の全株式をKKRに売却し、子会社株式売却益1632億円を計上する見込みと発表、つれて、通期純利益は従来予想の2500億円から3100億円に上方修正。今後、年間配当金計画78円の引き上げも想定される状況に。ただ、弥生の2000億円超での年内売却はすでに観測報道が伝わり、株価に反映されていたとみられる。むしろ、最終損益の上方修正幅は想定よりも小幅との見方が優勢にも。
<8233> 高島屋 1021 -15続落。9-11月期営業損益は10億円程度の黒字になったもようとの観測が伝わった。営業黒字は7四半期振りとなる形に。緊急事態宣言解除で客足が戻り、既存店売上高が10月以降に回復、コートなど冬物衣料などの販売が伸びているようだ。ただ、もともと上半期20億円の赤字に対し通期予想は60億円の黒字となっており、足元での黒字転換は想定線として反応は限定的。今後のオミクロン株の感染動向なども不透明感に。
<7545> 西松屋チェ 1335 -69大幅続落。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は107億円で前年同期比1.8%減益となっている。9-11月期は42.6億円で同4.5%減益となり、上半期実績の微増益から減益に転じている。広告宣伝費などの経費増をカバーできるまで売上が拡大できていない形に。通期計画137億円、前期比13.3%増は据え置いているが、未達懸念にもつながっているもよう。
<4523> エーザイ 6876 -98続落。アルツハイマー病新薬「アデュヘルム」について、欧州医薬品庁の評価委員会では販売承認しないと勧告している。もともと、下部組織の欧州医薬品評価委員会が見送りを勧告していたことからも、大きなサプライズにはつながっていないが、製造販売が承認されている米国での投与実績もまだ低調などとされているなか、22日に予定されている厚生労働省の承認可否審議にネガティブな影響を与えるとの懸念も出ているようだ。
<7267> ホンダ 3086 -117売り優勢。鈴鹿製作所の12月の生産台数が当初計画に比べ約1割減る見通しを明らかにしたと伝わっている。新型コロナウイルスの感染再拡大の影響で、半導体など東南アジアで作る部品の調達が滞っているもよう。国内全体での生産はほぼ計画通りとなるようだが、新型コロナ変異型「オミクロン株」出現による部品調達の不透明感は今後も続くとの見方につながっているようだ。
<5110> 住友ゴム 1137 -65大幅安。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ニュートラル」から「アンダーウェイト」に、目標株価も1400円から1150円に引き下げた。原材料市況再上昇やコンテナ不足の影響が続く公算のほか、販売面でもコロナによる市販用タイヤの特需の反動が懸念されると分析。内的要因でも、地産地消比率の低さによるコンテナ不足の影響が業界内で相対的に大きくなる可能性も。今期以降の業績予想を下方修正した。《ST》
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