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【どう見るこの株】キテクノフレックスは年初来高値更新、21年12月期大幅増益予想、さらに上振れ余地
テクノフレックス<3449>(東2)は、金属加工技術を強みとする金属製配管継手メーカーである。21年12月期はコロナ禍からの需要回復で増収・大幅増益予想としている。第3四半期累計の進捗率が高水準であり、通期予想に上振れ余地がありそうだ。[写真拡大]
【日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部】
テクノフレックス<3449>(東2)は、金属加工技術を強みとする金属製配管継手メーカーである。21年12月期はコロナ禍からの需要回復で増収・大幅増益予想としている。第3四半期累計の進捗率が高水準であり、通期予想に上振れ余地がありそうだ。さらに22年12月期も収益拡大基調を期待したい。株価は急伸して年初来高値を更新した。モミ合いから上放れて基調転換を確認した形であり、上げ足を速める可能性もありそうだ。
■配管継手メーカー
金属加工技術を強みとする金属製配管継手メーカーである。継手事業(フレキシブル継手、真空機器、伸縮管継手などの製造・販売)を中心に、管継手や関連技術の応用分野としての防災・工事事業(消防設備の設計・施工・管理、貯水機能付給水管装置の製造・販売など)、自動車・ロボット事業(自動車や建設機械など様々な産業分野向けの金属部品の製造・販売)、および介護事業(福祉用具のレンタル・販売)も展開している。
成長戦略として、継手事業の国内での圧倒的シェア確立とグローバル展開、防災・工事事業でのシェア拡大と貯水機能付給水管装置の新市場創出、自動車・ロボット事業でのロボット市場の拡大、介護事業では差別化商品の取り扱い拡大などを推進している。
なお21年11月には千葉工場の拡張に関する検討開始を発表した。また、連結子会社のアクアリザーブ(水道配管における貯水技術を応用した商品の開発・製造・販売)を22年4月に吸収合併予定である。
■20年12月期増収・大幅増益予想、さらに上振れ余地
21年12月期の連結業績予想は、売上高が20年12月期比2.5%増の192億円、営業利益が24.7%増の24億50百万円、経常利益が27.0%増の24億50百万円、親会社株主帰属当期純利益が24.4%増の15億円としている。配当予想は20年12月期と同額の41円(第2四半期末20円、期末21円)としている。
第3四半期累計は売上高が前年同期比2.0%減の140億23百万円、営業利益が27.7%増の19億62百万円、経常利益が33.9%増の20億43百万円、親会社株主帰属四半期純利益が36.4%増の12億27百万円だった。
第2四半期まではコロナ禍の影響で低調だったが、第3四半期から需要が回復基調となり、累計ベースでも大幅増益となった。継手事業は半導体関連の真空機器の売上増加などにより、3.2%増収で5.7%増益だった。防災・工事事業は大型案件の反動減で27.4%減収だが、粗利率改善などで58.2%増益だった。自動車・ロボット事業は産業機器部品や輸送機器部品とも受注回復基調となり、38.1%増収で黒字化した。介護事業は売上が0.5%増収と堅調に推移し、販管費減少も寄与して9.3%増益だった。
通期もコロナ禍からの需要回復で増収・大幅増益予想としている。第3四半期累計の進捗率は売上高が73.0%、営業利益が80.1%、経常利益が83.4%、親会社株主帰属当期純利益が81.8%と高水準であり、通期予想に上振れ余地がありそうだ。さらに22年12月期も収益拡大基調を期待したい。
■株価は年初来高値更新
株価は急伸して年初来高値を更新した。上値を試す展開を期待したい。モミ合いから上放れて基調転換を確認した形であり、上げ足を速める可能性もありそうだ。12月16日の終値は1135円、時価総額は約242億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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