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アスタリスク、22年8月期は最高業績予想 売上高は40%増の25億円
■21年8月期は売上高28.2%増、営業利益102.0%増
バーコードリーダー等の開発を手がけるアスタリスク(6522)は11月30日、21年8月期の連結決算を発表した。売上高は前期比28.2%増の17億9200万円、営業利益は同102.0%増の2億2600万円、純利益は同135.3%増の2億3800万円と、前期より大きく利益水準を拡大させた。
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9月30日に東証マザーズに上場したばかりの同社だが、上場後初となる決算発表では、過去最高売上高を更新し、業況の順調さをアピール。来期以降も右肩上がりに成長を予想しており、22年8月期の業績予想では、売上高は前期比39.9%増の25億800万円、営業利益は同71.1%増の3億8700万円を見込む。
■スマホ装着型バーコードリーダーが好調
アスタリスクは、スマートフォンに専用端末を取り付けることで、在庫管理、レジ機能の他様々な業務ツールとして利用できる「AsReader(アズリーダー)」を提供している。スマートフォンのカメラ機能を活用したバーコードリーダー、企業内の内線機能の他、ビデオ等の教育研修を担えるなど、業務効率アップに貢献するIoT企業として市場で注目を集めている。
実際既にAsReaderは様々な業界で採用されている。例えばトヨタ自動車や川崎重工業で工場の生産管理用に使用。東急ハンズ等小売店では、ハンディ端末の代わりに使用されるなど、用途は多岐に渡る。導入による初期費用といったフローと、保守料やアプリライセンス料のストックと、売上の二面性を有しており、顧客数の拡大に伴いストック売上の割合が高まっていくことが予想される。
■ユニクロとの特許問題に終止符で更なる成長を
アスタリスクは、21年5月にユニクロとGUを運営するファーストリテイリングとの、セルフレジ特許に関する訴訟で勝訴している。双方の言い分はあるものの、アスタリスクが開発した特許を欲する企業が多いことも事実だろう。取引顧客は日本のみならず、アメリカやヨーロッパ、中国と伸ばしている。
DX化を進める企業が多い中、スマートフォンを活用したIoTデバイスで存在感を示す中、事業拡大のためにIPOを選んだアスタリスク。今後の動向が気になるところだ。(記事:拓蔵・記事一覧を見る)
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