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NASA の惑星防衛実験ミッションDART、打ち上げ成功
headless 曰く、 SpaceX は 24 日、NASA の惑星防衛実験ミッション DART (Double Asteroid Redirection Test) の打ち上げをバンデンバーグ宇宙軍基地で実施した(NASA のブログ記事 [1]、 [2]、 [3]、 動画)。
ジョンズホプキンス大学応用物理学研究所が開発した DART は小惑星に宇宙機を衝突させることで軌道がどのように変化するのかを確かめることが目的であり、地球近傍小惑星 65803 ディディモスの衛星ディモーフォスがターゲットとなる。
DART 宇宙機を載せた Falcon 9 ロケットが打ち上げられたのは日本時間 24 日 15 時 21 分。およそ 55 分後に惑星間遷移軌道へ宇宙機を投入し、打ち上げは成功した。その数分後には最初のテレメトリーデータが送信され、太陽電池アレイを展開するのに安全な向きへの転換を開始。ディディモスへ向かって旅立った。
今回の Falcon 9 ロケット第 1 段はこれまでに 2 回のミッションで使われたもので、今回も打ち上げから約 9 分後に太平洋上のドローン船「Of Course I Still Love You」へ無事着陸し、回収も成功した。
宇宙機は 2022 年 9 月にはディディモスへ到着し、およそ 6 km / s でディモーフォスへ故意に衝突する。衝突によりディモーフォスの軌道は数分短くなると予想されており、地球上から望遠鏡で変化を正確に測定する。この結果により、小惑星に与えた衝撃による軌道変化を予測するコンピューターモデルが改善できるとのことだ。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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