株式投資は副業としても人気 低リスクで収入を増やす方法は?

2021年10月23日 17:19

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 株式投資は、高収入が期待でき、副業として行う人もいる。だが同時に、高リスクという誤解されたイメージも強い。本記事では、副業としても行える株式投資で、低リスクに収入を増やす方法について紹介する。

【こちらも】株式投資は、単元未満株から始めよう

■在宅に最適な株式投資は副業者にも人気

 15日、転職サービス「doda(デューダ)」を運営するパーソルキャリアは、エリア別副業実態調査の結果を発表した。これによれば、サービス業と拮抗する形で最も割合が多かったのが株式・FX投資をしている副業者だ。株式・FX投資は全体でトップの21.1%を占め、地域別でも関東、関西、北海道では25%を超えている。

 株式投資が人気副業なのは、在宅副業に適していることも理由のひとつだろう。特にコロナ禍では、他人との接触を避けるため、在宅副業の必要性が高まっている。加えて、在宅副業はシフトなどの時間に縛られないため、本業とのバランスが取りやすい点もメリットだ。

 だが在宅副業は、インターネットを活用したビジネスなど選択肢が限られる。加えて、せどりやフリマアプリでの商品販売は、在庫管理や商品確保に難点がある。クラウドソーシングでの副業も、専門スキルが無ければ高い副業収入を得るのは困難だ。一方で、株式投資は少ない空き時間で管理でき、かつ収入も増やせる。本業やプライベートとのバランス、高収入も期待できる点、さらにコロナ禍にも対応できることが、株式投資が人気副業である理由だ。

■低リスクの株式投資は分散投資とコツコツが鍵

 日本では、しばしば金融や投資に対してギャンブル的で高リスクというイメージが持たれやすい。この印象は莫大な資金が動く投機的投資には当てはまるが、誤解されている面もある。個人が資産運用を目的とした株式投資は低リスクで行うことができ、高い確率で副業収入を増やすことができるのだ。その鍵となるのが、分散投資である。

 分散投資とは、投資先を複数にしてリスクを分散させる手法である。ある株式が値下がりしても、分散投資していればダメージを最小限に抑えられる。投機的投資に比べ莫大な収入は期待できないものの、分散投資にはコツコツと続けることで長期的に安定して収入を増やせるメリットがある。

 また投資先も、個人で全てを選ぶ必要は無い。投資信託やファンドを選択できるからだ。これらは、資金を募ってプロのファンドマネージャーが運用を代行する会社や金融商品だ。証券会社や投資信託銀行に口座を開設し、自分に合ったファンドを選ぶだけで、後はプロに任せることができる。ファンドは国内株式、海外株式など様々なものがあり、専門家に相談しながら選ぶことも可能だ。

 積立の分散投資は副業だけでなく、資産運用や老後資金の問題にも対応できる。正しい金融知識を身に付ける機会にもなり、株価を左右する世界情勢にも自ずと関心が向くようになるだろう。(記事:西島武・記事一覧を見る

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