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【注目銘柄】モリトは業績上方修正と期末配当の増配を見直し下げ過ぎ修正
【日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部】
モリト<9837>(東1)は、前日20日に15円高の695円と急反発して引け、このところ上値抵抗線となっていた25日移動平均線を上抜けた。今年10月14日に発表した今2021年11月期業績の上方修正と期末配当の増配を見直し下げ過ぎ修正買いが再燃した。来年4月の東証の市場区分再編では、最上位のプレミアム(P)市場の上場基準に一部不適合となっているが、適合計画を作成・提出し経過措置としてP市場上場を目指しており、株主還元策など株高政策に拍車が掛かると期待され追加の買い材料視されている。
■自動車内装部品が続伸しスケートボード関連商品も好調
同社の今11月期業績は、売り上げを期初予想通りの430億円(前期比5.6%増)としたが、営業利益は期初予想より2億5000万円、経常利益は4億円、純利益は3億5000万円それぞれ引き上げ、営業利益15億5000万円(同81.0%増)、経常利益17億円(同83.2%増)、純利益10億5000万円(同2.23倍)とV字回復幅を拡大させる。服飾関連資材ではカジュアルウェア・スポーツ衣料やレジャー関連製品の付属品の売り上げが増加し、生活資材関連では日本、欧州で自動車内装部品やサーフィン・スケートボード関連商品の売り上げが続伸、利益率向上を重視し不採算品を見直し、外部委託倉庫を自社倉庫へ在庫移送し物流費を削減したことなどが要因となった。
期末配当は、期初予想の18円を20円(前期実績18円)と増配する。なおP市場の上場基準については、1日当たりの売買代金が1000万円と基準の2000万円を下回ったが、適合計画書を作成・提出してP市場上場を目指す。具体的には今期の増配や今年8月に発表した自己株式取得などの株主還元策の積極化やIR(投資家広報)の強化による認知度向上を図る計画で、株高政策に拍車が掛かるとして歓迎されている。
■PBR5倍、配当利回り2.9%と出遅れ高値奪回から1000円大台も意識
株価は、今期業績のV字回復予想で689円高値をつけ、600円台固めを続けたが、東京オリンピックで新種目のスケートボードで日本人選手のメダル・ラッシュが続いたことで同製品を扱う同社株もストップ高して年初来高値727円まで上値を伸ばした。高値後は、高値で買い付いた信用買い残の整理が優勢となって年初来安値599円まで調整し、自己株式取得を手掛かりに戻り高値726円へリバウンド、足元では75日移動平均線での下値確認を終わり25日線を上回ってきた。PERは18倍台と割安感はないものの、PBRは0.59倍、配当利回りは2.87%と割り負けており、年初来高値奪回から2018年6月以来の1000円大台回復も意識しよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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