15日の中国本土市場概況:上海総合0.4%高で反発、エネルギーとハイテクに買い

2021年10月15日 16:58

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記事提供元:フィスコ


*16:58JST 15日の中国本土市場概況:上海総合0.4%高で反発、エネルギーとハイテクに買い
15日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比14.09ポイント(0.40%)高の3572.37ポイント(上海A株指数は0.40%高の3743.92ポイント)と反発している。


中国の経済対策に期待感が強まっている。李克強・首相は14日、「中国の経済成長は足もとで減速しているが、通年発展目標の達成を確信している」と述べた。中国の第3四半期GDP成長率などは、週明け18日に公表される。景気鈍化を不安視した売りが先行したものの、下値は堅く、指数は中盤からプラスに転じた。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、石油・石炭株が高い。中国石油天然気(601857/SH)が4.4%、中国神華能源(601088/SH)が3.6%ずつ上昇した。資源価格上昇を受け、業績期待が高まっている。


ハイテク株も急伸。パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)とIC設計の上海貝嶺(600171/SH)がそろってストップ高、単結晶シリコンの隆基緑能科技(601012/SH)が3.6%高で引けた。銀行株、不動産株、非鉄株、医薬品株の一角なども買われている。


半面、保険・証券株の一角はさえない。中国平安保険(601318/SH)が1.0%、招商証券(600999/SH)が2.9%ずつ下落した。海運株、発電株、鉄鋼株、インフラ関連株の一角も売られている。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.45ポイント(0.16%)高の277.97ポイント、深センB株指数が15.35ポイント(1.30%)安の1165.84ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《FA》

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