イオンが100円ショップのキャンドゥにTOB、連結子会社化へ

2021年10月15日 08:03

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 イオンは14日、100円ショップを全国展開するキャンドゥ株を公開買い付け(TOB)する方針を明らかにした。イオングループの商業施設に100円ショップが不可欠の存在になったと判断したためで、キャンドゥを連結子会社としてグループの一員に加えたい考え。キャンドゥはイオンのTOBに賛同の意向を示している。

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 イオンは1株2,700円(14日終値1,858円)で15日から24日までキャンドゥ株を買い付ける。買い付け額は約160億円。その後、1株2,300円で2回目のTOBを進めるほか、城戸社長の資産管理会社を買収する。これに備え、14日付でキャンドゥの筆頭株主である城戸一弥社長と、第3位株主で城戸社長の実母に当たる城戸恵子氏との間で公開買い付け応募契約書を結んだ。

 イオンは現在、キャンドゥ株を取得していないが、キャンドゥ株の51%以上を取得して子会社化する方針。キャンドゥはイオンに買収され、子会社となったあともキャンドゥのブランドと東証1部上場を維持する方針。

 キャンドゥは1993年の設立で、8月末現在で全国に1,141の店舗を展開する100円ショップ大手。100円ショップ業界は日本経済がバブル後の長期不況に陥った1990年代以降に急成長し、多くの商業施設で集客の要の1つとして誘致されるようになってきた。イオンは総合スーパーの業績低迷から、集客力を持つ事業を探した結果、100円ショップに目をつけた。

 イオンの方針に対し、キャンドゥは14日、城戸社長名で賛同の意向を表明。100円ショップ業界は近年、出店競争の激化が進んでいることから、イオングループの商業施設への出店を好機と受け止めたもよう。他の株主がTOBに応募するかどうかについては、中立の立場を取るとしている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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