豪ドル週間見通し:弱含みか、豪準備銀行の景気見通しに注目

2021年10月2日 14:30

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記事提供元:フィスコ


*14:30JST 豪ドル週間見通し:弱含みか、豪準備銀行の景気見通しに注目
■底堅い動き、原油高を好感した豪ドル買いも

今週の豪ドル・円は、底堅い値動きとなった。中国恒大集団の債務問題や米国政府の債務上限問題への懸念が高まり、欧米株安を警戒してリスク回避的な豪ドル売り・円買いが観測された。しかしながら、週後半は原油価格の上昇を意識した豪ドル買い・円売りも観測されており、対円レートは底堅い動きとなった。取引レンジ:79円90銭-81円32銭。

■弱含みか、豪準備銀行の景気見通しに注目

来週の豪ドル・円は弱含みか。豪準備銀行(中央銀行)の理事会が注目されるが、政策金利(0.10%)は据え置きが予想され、債券購入プログラムも前回会合で来年2月まで延長しており、金融政策の現状維持が見込まれる。ただ、主要都市の都市封鎖が続くなか、景気については慎重な見方が提示されるとみられ、豪ドル売りが優勢になる可能性がある。

○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・5日:8月貿易収支(7月:+121.17億豪ドル)
・5日:豪準備銀行が政策金利発表(0.10%に据え置き予想)
・8日:豪準備銀行半期金融安定報告

予想レンジ:79円50銭-81円00銭《FA》

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