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今日の為替市場ポイント:米長期金利下げ渋りで円買い抑制も
記事提供元:フィスコ
*07:49JST 今日の為替市場ポイント:米長期金利下げ渋りで円買い抑制も
20日のドル・円は、東京市場では109円89銭から109円57銭まで反落。欧米市場では、109円59銭から109円88銭まで反発し、109円77銭で取引終了。本日23日のドル・円は主に109円台後半で推移か。米長期金利下げ渋りを意識して、リスク回避的な円買いは抑制される可能性がある。
米連邦準備制度理事会(FRB)は現行の量的緩和策を縮小する方向で調整を進めているが、足元の経済指標は強弱まちまちであり、量的緩和策の早期縮小につながる材料は揃っていない。直近の雇用統計は、力強さが示されたが、小売売上高などは予想を下回る結果となっている。7月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨によると、年内に債券購入ペースを落とすことは可能との見解でおおむね一致したが、債券買い入れ額の段階的な減額(テーパリング)の開始時期についてメンバー間の見方は分かれているようだ。
今月26-28日に開催される米カンザスシティ地区連銀主催の年次経済シンポジウムで、米国の金融政策の変更などについて有力な手掛かりが得られる保証はないため、市場参加者の間では9月3日発表の8月米雇用統計と次回のFOMC会合に対する期待が高いようだ。そのため、リスク選好的な為替取引がただちに拡大する可能性は低いとみられる。《FA》
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