26日の米国市場ダイジェスト:NYダウ82ドル高、企業の好決算を好感

2021年7月27日 07:43

印刷

記事提供元:フィスコ


*07:43JST 26日の米国市場ダイジェスト:NYダウ82ドル高、企業の好決算を好感
■NY株式:NYダウ82ドル高、企業の好決算を好感

米国株式市場は続伸。ダウ平均は82.76ドル高の35144.31ドル、ナスダックは3.72ポイント高の14840.71で取引を終了した。6月新築住宅販売件数がパンデミック下で最低水準となったほか、ダラス連銀製造業活動指数も予想外に悪化した結果に失望し、寄り付き後、下落。しかし、企業の好決算への根強い期待に、上昇に転じた。民主党上院のシューマ—院内総務が超党派のインフラ案の法制化を公約すると発言すると、回復期待も強まり引けにかけて上げ幅を拡大し、ダウ、ナスダック総合指数は史上最高値を更新して終了。セクター別では、エネルギーや自動車・自動車部品が上昇した一方で、ヘルス機器・サービスが下落。

オンライン小売りのアマゾン(AMZN)は暗号通貨決済を導入するとの報道を受けて、買われた。ビデオ会議サービスのプロバイダー、ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)はクラウドベースのコールセンターを運営するファイブ9買収が収益増に貢献するとしたアナリストの投資判断引き上げが好感され、上昇。テーマパーク運営会社のシックスフラッグズ(SIX)もアナリストの投資判断引き上げで上昇。玩具メーカーのハズブロ(HAS)は四半期決算の予想を上回る結果を好感し、大きく買われた。一方で、防衛会社のロッキード・マーチン(LMT)は四半期決算の内容がアナリスト予想を下回ったため売られた。

電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は取引終了後に決算を発表。内容が予想を上回り時間外取引で上昇している。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:低調な米経済指標を嫌気してドル売り優勢

26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円42銭まで上昇後、110円16銭まで反落して110円39銭で引けた。米国6月新築住宅販売件数は、増加予想に反して減少し、昨年4月以降で最小となったほか、7月ダラス連銀製造業活動指数は6月31.1から予想外に低下したため、景気回復ペースの鈍化を懸念してドル売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは1.1779ドルまで下落後、1.1817ドルまで上昇して1.1805ドルで引けた。ユーロ・円は129円96銭まで弱含んだのち、130円35銭まで上昇した。ポンド・ドルは1.3774ドルへ弱含んだのち、1.3833ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9195フランまで上昇後、0.9149フランまで下落した。


■NY原油:小幅安で71.91ドル、中国株安を意識した売りが入る

NY原油先物9月限は小幅安(NYMEX原油9月限終値:71.91 ↓0.16)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比-0.16ドルの71.91ドルで通常取引終了。時間外取引を含めた取引レンジは70.56ドル-72.43ドル。アジア市場で72.43ドルまで買われたが、中国株安を警戒して70.56ドルまで反落。ニューヨーク市場の中盤にかけて72ドル台前半まで戻したが、71.38ドルまで反落した。通常取引終了後の時間外取引では米国株高を意識して72ドル近辺で推移している。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 38.13ドル +0.43ドル(+1.14%)
モルガン・スタンレー(MS) 96.54ドル +1.99ドル(+2.10%)
ゴールドマン・サックス(GS)375.90ドル +1.85ドル(+0.49%)
インテル(INTC) 54.31ドル +1.31ドル(+2.47%)
アップル(AAPL) 148.99ドル +0.43ドル(+0.29%)
アルファベット(GOOG) 2792.89ドル +36.57ドル(+1.33%)
フェイスブック(FB) 372.46ドル +2.67ドル(+0.72%)
キャタピラー(CAT) 211.03ドル +1.50ドル(+0.72%)
アルコア(AA) 38.96ドル +1.90ドル(+5.13%)
ウォルマート(WMT) 142.63ドル +0.20ドル(+0.14%)《ST》

関連記事