京都市京セラ美術館「コレクションとの対話:6つの部屋」青木淳らが所蔵品と“対話”・展示空間を構成

2021年6月30日 17:03

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記事提供元:ファッションプレス

 京都市京セラ美術館では、開館1周年記念展「コレクションとの対話:6つの部屋」を、2021年10月9日(土)から12月5日(日)まで開催する。

■コレクションとの“対話”

 2021年にリニューアル開館1周年を迎える京都市京セラ美術館は、 1933年に「大礼記念京都美術館」として開館した。その所蔵品は現在約3,800点に及び、とりわけ国内有数の近代日本画コレクションを誇るほか、洋画・工芸・版画についても名品を有している。

 「コレクションとの対話:6つの部屋」展では、現代美術家や建築家など、ジャンルや時代を超えたスペシャリストが、京都市京セラ美術館のコレクションと“対話”。6つの部屋で、同館の歴史や所蔵品に着想を得た新作の制作や展示空間の構成などを展開し、コレクションに新たな光を投げかける。

■青木淳:日本画下絵と建築が織りなす空間

 建築家で京都市京セラ美術館館長の青木淳は、これまで作家として作品を発表するのみならず、建築家として空間構成も手がけてきた。今回着目するのは、日本画の下絵。日本画の素描や下絵には、完成作に至るまでの過程が凝縮されている。そこに建築図面との類似性を見てとる青木は、本展では所蔵品の日本画下絵を用いた展示空間を構成する。

■宮永愛子:過去・現在・未来の出会い

 一方、ナフタリンや塩などを用いて時の可視化を試みるアーティスト、宮永愛子は、歴史ある京都の陶芸家の家系という自身の出自をたどり、過去の時間の新たな捉え方を提示。宮永自身の出自に深く関わる1900〜30年代の京都の工芸、幼少期より親しんできた京都市美術館の建築空間や建築部材にも着目し、過去・現在・未来が合流する場をつくりだす。

■同時代美術としての西洋絵画と日本の洋画などにも着目

 そのほか本展では、同館の洋画コレクションで重要な位置を占める黒田重太郎が師事した画家、アンドレ・ロートを取り上げ、同時代の美術としての西洋絵画と日本の洋画について考察。さらに、詩人や文筆家として活躍しつつ、同館の活動を支えた学芸職員、竹内勝太郎と加藤一雄の文章に着目して、所蔵作品に新たなアプローチを試みる。

■展覧会概要

 京都市京セラ美術館開館1周年記念展「コレクションとの対話:6つの部屋」
会期: 2021年10月9日(土)〜12月5日(日)
会場:京都市京セラ美術館 本館 北回廊1F
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
開館時間:10:00〜18:00(最終入場は17:30)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館)
料金:一般 1,000円(800円)、大学・高校生 500円(400円)、中学生以下 無料
※( )内は前売・20名以上の団体料金
※京都市内に在住・通学の高校生・高等専門学校生は無料、障害者手帳などの提示者は本人および介護者1名無料(確認できるものを持参のこと)
※前売券は、8月中旬から美術館ウェブサイトにて販売予定

■対話者

竹内勝太郎(学芸職員・詩人)、加藤一雄(学芸職員・文筆家)、アンドレ・ロート(画家)、青木淳(建築家・京都市京セラ美術館館長)、宮永愛子(現代美術家)、ひろいのぶこ(繊維造形作家)、髙橋耕平(現代美術家)

【問い合わせ先】
京都市京セラ美術館
TEL:075-771-4334

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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