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厳しいコロナ禍は、「働き方改革」にもつながるだろうか!?
ある程度は予想できたことではあるが・・・CaSy(家事代行を希望する人と家事代行を手掛ける人を、プラットフォームで結びつける事業を展開)から5月7日に改めて厳しい現実を確認させられるリリースが配信された。2020年・21年にキャスト(家事代行を手掛ける人)登録した人へのアンケート調査の結果だ。Q&A方式で示すと、以下の様な具合になる。
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Q―キャストに登録したのは、コロナ禍がキッカケか。
A―はい:47.3%、いいえ:52.7%。
Q―はい、と答えたキャストの「理由」。
A―自分の仕事の収入がコロナの影響で減ったため:75%。家族の仕事の収入が減ったため:22.7%。コロナ下で(巣ごもりor在宅業務増のため)家事代行ニーズが高まっていると思った:11.4%。コロナによる(在宅の長時間化に伴う)掃除・調理等で役立てると思った:6.8%。その他15.9%の中には「飲食店に再就職するつもりだったが、コロナで見込めないと判断し諦めた」といったケースが目立った。
Q―コロナ以前はどんな仕事に就いていたか。
A―飲食接客業:31.3%。事務職:18.8%。飲食以外の接客業:12.5%。調理職:10.4%。その他27.1%は保育士・宿泊業・(密になりがちな)受付業務などが多かった。
CaSyではこうした家事代行業の現実を踏まえ、こう総括もしている。
『コロナ禍以前から、ギグワーカー(マッチングプラットフォームやクラウドソーシングなどで単発の仕事を請け負う人)は増加傾向にあったが、今後も増えていくことが予想される。コロナをキッカケにサービス産業従業者がギグワーカーに転向していく事例が増えていくとみている。米国では23年までにギグエコノミーの市場規模は48兆円になるとするレポートもあり、日本でも環境整備が徐々に進んでいる』。一理あろう。
この原稿を書いているまさにそのタイミングで、産経新聞デジタル版が『「夜から昼の仕事へ」 コロナ禍転機“コミュ力”生かし活躍』という見出しで、「コロナ禍で浮き彫りになる女性の失業・貧困問題。最たるケースがホステスなどナイトワーカーだ。・・・夜の仕事から昼への転職に特化した人材紹介業「昼job」では、求職者がコロナ禍前の3倍に達している。夜の仕事で培ったコミュニケーション力や売り上げに対するガッツを生かして、営業職などで成果を出す女性が増えているという」とするリード文に続き、具体例が紹介されている。
コロナ禍はある意味で「働き方改革」を促すのだろうか・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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