森トラストなど、「赤坂2丁目プロジェクト」着工 2024年開業へ大型再開発

2021年3月17日 17:47

印刷

赤坂二丁目プロジェクトの完成イメージ(森トラスト発表資料より)

赤坂二丁目プロジェクトの完成イメージ(森トラスト発表資料より)[写真拡大]

 森トラストとNTT都市開発は、東京都港区赤坂で計画している「赤坂2丁目プロジェクト(仮称)」に本格着工した。民間都市再生事業計画として国土交通相の認可を受けた大型再開発で、オフィスやホテル、商業施設、サービスアパートメント、展示施設、診療所、飲食店が入る複合施設を、2024年8月に開業することを目指す。

【こちらも】JR九州、長崎駅ビル建設工事に着工 全面開業を2023年秋に前倒し

 施設は約1万6,000平方メートルの敷地に整備する鉄骨一部鉄骨鉄筋、鉄筋コンクリート地下3階、地上43階建て延べ約22万平方メートル。地下は駐車場、地上1~3階は商業施設、飲食店、日本文化の展示施設、診療所、5~36階はオフィス、38~43階はホテル、サービスアパートメントとなる。高さは約210メートルあり、地域の新しいランドマークになりそう。

 建設場所は赤坂ツインタワーの跡地が中心。東京メトロ銀座、南北両線の「溜池山王駅」に近接していることから、虎ノ門・赤坂エリアで最も交通の利便性が高い地域となる。

 国際的に新たな文化を発信する拠点とし、赤坂周辺の地域資源である「江戸型山車」の修復展示を計画していることをはじめ、日本の歴史や文化に関心を持つ外国人向けに江戸の伝統、歴史文化と各地の魅力など日本の良さを再認識してもらう構想も持っている。

 周囲には多彩な文化・商業施設がオープンしているほか、赤坂氷川神社や大名屋敷跡など江戸文化を今に伝える名所が数多い。歩行者ネットワークの強化や約5,000平方メートルの緑豊かなオープンスペースの整備などを通じ、周囲の名所との相乗効果で施設の魅力向上に努める。

 工事は1期完成が2024年8月の予定で、施設もこれに合わせて開業する。全体完成は2025年10月になる見込み。(記事:高田泰・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事