アナ スイ 2021-22年秋冬コレクション - 壁穴から覗く、サイケデリックな色の世界

2021年3月14日 17:20

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記事提供元:ファッションプレス

 アナ スイ(ANNA SUI) 2021-22年秋冬コレクションが発表された。

■壁穴から覗く、サイケデリックな色の世界

 今季のイメージソースとなったのは、1968年に公開された映画『ワンダーウォール』。退屈な日々を過ごす科学者(ジャック・マッゴーラン)が、自室の壁の穴から隣の部屋に住む若くて美しいモデル ペニー・レーン(ジェーン・バーキン)を見つけ、自身とは対照的な華やかな世界に生きる彼女に魅了されていくという物語だ。

■牛柄のジャケットやハット

 魔法にかけられたような鮮やかな色合いのワードローブ キャビネットの前に登場したのは、大胆な牛柄があしらわれたボアジャケットやハット、トップスで構成したルック。モノクロの世界で生きていた科学者の日常を映し出すかのような、シンプルなカラーが用いられている。

■モノクロの世界にヴィヴィッドカラーをプラス

 モノクロの世界に鮮やかな色がミックスされていく様子を物語として昇華させた同作品のように、シックなカラーに鮮やかなカラーをのせたアイテムも目立つ。例えば、シフォン素材で仕立てたブラウスは、ブラックとホワイトを基調とした花柄に、ヴィヴィッドピンクの幾何学模様をのせることで調和の取れたスタイルへとまとめ上げた。

■可憐なレースを配したツイードのセットアップ

 伝統的なデザインにエッジの効いた素材を取り入れたアイテムは、科学者とモデルという対照的な2人の人物が交差する様子を表しているようだ。例えば、フォーマルな印象のツイードのセットアップには可憐なレースをあしらってフェミニンなムードに、テーラードジャケットにはきらきらと煌くスパンコールを敷き詰めてエッジィな印象に仕上げている。

■クリエーターとのコラボレーション

 また、今季のコレクションでは、様々なクリエイターとコラボレートしたアイテムも豊富なラインナップで展開された。アーティスト モニカ・フォースバーグは幻想的なヘビと孔雀をベルベットのワンピースに描き、イラストレーターのゴールデン・ドウズとオリヴィア・スイはサイケデリックなカラーで危うい魅惑を放つフラワーモチーフをTシャツに描いた。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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