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NYの視点:米2月CPI:インフレ抑制を示唆、3月は上昇へ
記事提供元:フィスコ
*07:31JST NYの視点:米2月CPI:インフレ抑制を示唆、3月は上昇へ
米労働省が発表した2月消費者物価指数(CPI)は前月比+0.4%、前年比+1.7%とそれぞれ予想通り1月から伸びが拡大した。前月比では8月以降で最大、前年比では1年ぶりの大幅な伸びを記録した。一方で、米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として特に注視している変動の激しいエネルギーや食品を除いたコアCPIは前年比で+1.3%と、1月+1.4%から予想外に伸びが縮小し昨年6月来で最小となった。FRBの目標である2%には依然ほど遠く、市場が警戒していたインフレが急上昇している証拠にもならなかった。FRBが速やかに緩和策を縮小するとの思惑も後退。
しかし、2月は大規模経済対策がまだ始まっていない。経済活動の再開に伴い今まで値引きが続いていた航空運賃などが正常な値に戻るようなパンデミックからの回帰「base effect」が予想される。加えて、1.9兆ドル規模の追加経済対策案が成立し、経済に組み込まれると、3月以降のインフレの一段の上昇は避けられない。今後は根深い低インフレから脱することができるかどうかが課題となる。段階的なインフレの上昇はむしろ健全で、経済には歓迎されると考えられる。《FA》
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