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harutakaエントリーファインダーイメージ(画像:キリンホールディングス発表資料より)[写真拡大]
キリンホールディングスは5日、2022年卒の新卒採用において「エントリー動画選考でのAI活用の実証実験」を実施すると発表。Web面接サービス「harutaka」を手掛ける、HR TechスタートアップのZENKIGENと共同で行う。
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今回は実証実験の位置づけであり、AIの解析結果は採用合否に利用しない。AI活用による選考業務プロセスの見直しで、採用評価の精度向上と共に、エントリー選考にかける時間の約3割減を見込む。創出できた時間で、1人あたりの選考時間を増やしたり、双方向コミュニケーション機会の創出・選考機会の拡大を目指すという。
■実証実験の概要
ZENKIGENが提供する動画解析AI「harutakaエントリーファインダー」を活用。キリンホールディングスの2022年卒新卒採用応募者が提出するエントリー動画で検証を行う。対象は、検証実験を事前に許諾した応募者のみとする。
AI解析は、エントリー動画で応募者の表情や声などの印象を定量化。バイアスがかかりやすく、エントリーシート・適性検査など書類選考だけでは見えづらい印象を定量化することで、採用評価の精度向上と業務効率化を狙う。
キリンホールディングスは、本実証実験を長期経営構想で掲げる「イノベーションを実現する組織能力」、その中の「価値創造を加速するICT」の1つと位置づけ、今後も取り組みを加速させていくという。
■harutakaエントリーファインダーとは
harutakaエントリーファインダーは、ZENKIGENが独自開発した自己PR動画解析AIで、2021年2月から提供を開始。すでにUSEN-NEXT HOLDINGSが導入を決めており、2021年度新卒採用からの実施が予定されている。
AIの動画解析結果は、複数の評価指標で算出。算出値はレーダーチャートで表示され、人物の全体像やバランスを視覚的に表す。企業側は、ダッシュボード上で各社の採用基準に応じたデータ分析などが可能。面接官によりブレの出やすい印象の定量化で、評価精度の向上を目指す。加えて、従来の書類選考の能力値(ESや適性検査)では不合格となる層の中で、熱意が高くカルチャーがマッチしそうな人を引き上げることも想定効果としている。
ZENKIGENは2017年創業のスタートアップ。Web面接サービスのharutakaをメイン事業とし、東京大学と共同で、共感度を科学計測し隠れた能力を伸ばす技術の研究も行っている。2020年3月にはパーソルキャリアなどから8億円を資金調達している。
昨年からの環境変化の下、harutakaは伊藤忠商事やあいおいニッセイ同和損保など大企業が続々採用。本実証実験のharutakaエントリーファインダーは、既存サービスの新機能として提供される。ZENKIGENは、AI解析はあくまで人の補完と考え、人とAIが調和する採用DXを目指していくという。(記事:三部朗・記事一覧を見る)
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