テスラのビットコイン購入は新局面に導くか!?

2021年2月12日 16:57

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●テスラの購入で最高値記録
 米電気自動車大手のテスラが、ビットコイン約15億ドルを購入していたことが分かった。さらにテスラは、車両や製品の購入もビットコインで受け付ける検討をしているという。発表を受けて、ビットコインは過去最高値の1ビットコイン=492万円を記録した。

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その後も一時500万円台を記録するなど、テスラ効果が顕著に価格に影響している。

●マスク氏の狙い
 何かとお騒がせの米オンライン掲示板Redditで、1月にテスラ社の内部関係者を名乗る人物がこのことを予言するかのような書き込みがあった。

 後にその人物はいたずらと認めたが、1月にテスラがビットコインを購入したことを考えれば、単なるいたずらとは言い切れない。先日にも“ドージコイン騒動”もあったが、テスラのイーロン・マスク氏の一挙手一投足に市場は注目している。

 マスク氏は1月末ごろにツイッターのプロフィールに#bitcoinを入れるようになり、このことは何かを示唆していた可能性がある。今回は2020年に調達した100億ドル以上の資金のうち、当面使わない余剰資金を投資したとみられる。

 ビットコインは昨年から上昇を続けているが、値動きの激しさが指摘されており、資産として適しているかは課題である。

●決済に課題も
 マスク氏お得意のサプライズが今回も話題になった格好だが、投機的な要素が強いビットコインの投資に問題はないのか?

 会計の観点からすると、ビットコインは現金でも外貨でも金融商品でもなく、どれだけ値上がりしても決済しない限り資産価値は上がらないが、値下がりした時のみ計上される。

 ビットコインでの決済は、仲介業者を通じて換金する方法と仲介せずに直接ビットコインで受け取る方法がある。

 テスラは直接受け取る方法を選択することを示唆している。直接受け取ることができれば、自由なタイミングで換金することができるが、換金するタイミングを見誤れば、好調な売り上げが相殺もしくは赤字転落になる懸念もある。

 そもそもビットコインのような値動きが激しいもので決済することは、交換レートをどうするかなどの課題もあり、値上がり期待のある状態では特に高額な商品では選択されない可能性もある。

 現在の“ビットコインバブル”は、他の株式等と同様に、コロナ禍の金融緩和バブルとの指摘もあり、まだまだ投機的な面が否めず、本来の目的である決済の手段として定着するには時間がかかりそうだ。(記事:森泰隆・記事一覧を見る

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