海洋プラスチックごみを使用した買い物かご、ファミマが九州で導入

2021年2月9日 17:27

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海洋プラスチックごみを原料の一部にした買い物かご(ファミリーマート発表資料より)

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 コンビニエンスストア大手のファミリーマートは、伊藤忠商事および、リサイクルのテラサイクルジャパンと共同で、長崎県対馬市に漂着した海洋プラスチックごみを原料の一部に使用した買い物かごを開発した。対馬市をはじめ、福岡市、長崎県壱岐市の合計4店舗で12日から使用を始める。

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 新しい買い物かごは「ファミリーマート」の名前が入った通常サイズで、原料の一部に対馬市に漂着した海洋プラスチックごみを混ぜた。対馬市厳原町大手橋の対馬厳原大手橋店、福岡市博多区築港本町のベイサイドプレイス店、壱岐市芦辺町諸吉大石触の壱岐芦辺店、壱岐市郷ノ浦町東触の壱岐郷ノ浦東店の合計4店舗で12日から使用を開始する。

 対馬市は北側の朝鮮海峡、南側の対馬海峡にはさまれ、日本海に浮かんでいるが、近くを対馬海流が通過することもあり、多くの海洋ごみが漂着している。対馬市の推計によると、年間の漂着量は約2万立方メートル。回収量の約8,500立方メートルは国内の市町村として最大という。漂着物の約7割がプラスチックごみで、約4割が韓国、約3割が中国からやってきている。

 WWF(世界自然保護基金)ジャパンによると、世界の海に既に流入しているプラスチックごみは1億5,000万トンに及ぶと推計されている。年間の流入量は800万トンで、この量はジャンボジェット機5万機に相当する。

 アザラシなど海洋哺乳類やウミガメ、海鳥、魚類がポリ袋をえさと見間違って飲み込んだり、漁網の破片に絡まったりして命を落としている。ポラスチックごみの誤飲はウミガメで50%強、海鳥で90%に達すると推定されている。海洋プラスチックは細かい破片になっても、自然分解せずに数百年以上海を漂うことから、早急な対処が求められている。

 ファミリーマートはこうした現状を啓発するとともに、対馬市に漂着するプラスチックごみの再利用を目指して買い物かごに再生した。今後も伊藤忠商事などと協働し、環境啓発に取り組むことにしている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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