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NYの視点:英中銀の景気見通しは楽観的過ぎるとの見方も、ポンド上昇も限定的か
記事提供元:フィスコ
*08:07JST NYの視点:英中銀の景気見通しは楽観的過ぎるとの見方も、ポンド上昇も限定的か
英国中銀は金融政策決定会合において、市場の予想通り政策金利を0.1%、資産購入プログラム規模を8950億ポンドに据え置いた。経済の見通しには依然異例な不透明性が残り、現在の金融政策が引き続き適切だとの見解を示した。また、見通しが弱まれば行動する準備があると加えた。著しい進展が見られるまで金融政策を引き締める意向はないことを強調した。ただ、2021年の経済はパンデミック危機前の水準に向けて速やかに回復すると見通しは楽観的。
同時に、必要に応じマイナス金利の用意を整えることが適切との考えで、マイナス金利導入の場合の階層制について作業を開始したと発表した。インフレ指数は今のところマイナス金利の必要性を示唆しておらず、作業の開始でマイナス金利を導入するとのシグナルを送る意向はないと強調している。
万が一のために準備はするが、導入する保証はないとの姿勢のようだ。新型コロナウイルス変異種感染が拡大したため全英都市封鎖入り。感染ペース鈍化に伴いジョンソン首相は今月中にも規制の緩和を示唆している。都市封鎖の行方もまだわからず、加えて、英国は欧州(EU)離脱から回復したばかりで、行方はかなり不透明。しばらく経済の展開を見る必要性はある。
一部市場参加者は英中銀は経済の見通しに楽観的過ぎると指摘している。ポンドの上昇も限定的と考えられる。《FA》
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