ジェイ ダブリュー アンダーソン 2021年秋冬コレクション - インテルメッツォ──可塑的な身体へ

2021年1月28日 09:33

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記事提供元:ファッションプレス

 ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW Anderson)の2021年秋冬メンズコレクションおよびプレフォールウィメンズコレクションが発表された。

■身体の可塑的なイメージへ

 衣服におけるメンズ/ウィメンズの境をかき乱すブランド設立当初の姿勢を、現在形へと接続することを試みた今季のジェイ ダブリュー アンダーソン。それは、衣服という“可塑的”な表皮を操作することで、身体のイメージ自体をより自由なものに解き放とうしているかのようにも思われる。

■自由な拡大

 ウェアのシルエットは、ベーシックなサイズ感をデフォルメしたように拡大。ワイドパンツには、幾何学的な形状のサイドパネルを横に広がるようにして取り入れた。ブラックやパープルのレザーを使用したものや、ブラックとイエローのチェッカーボード柄をのせたものなど、それだけで存在感を充分に示している。

 またドレスは、無地Tシャツのように平坦なボディ部分が身体をぴたりと覆う一方、スリーブとスカートには細かなギャザーを寄せて膨らませ、シルエットと肌理のコントラストを際立てている。そのように、衣服が一方で実際の身体に寄り添い、他方で身体の形状から乖離するという両極を行き来することで、より自由な身体イメージが提起されている。

■カテゴリーを乱す

 ライムやレッドといったヴィヴィッドカラーで染め上げたモヘアニットは長い丈感に仕上げ、ウエストベストをあしらうことで、チュニックへとシフトされている。些細な拡大も、衣服のカテゴリー自体をぐらつかせることが可能である、そういった示唆をここに見てとっても良いのかもしれない。

■鮮やかな野菜や果実

 コレクションの随所を彩るのは、野菜や果実のモチーフだ。ズッキーニやアップルなどは、ドロップショルダーのフーディやプルオーバー、パンツなどにあしらわれている。また、ゆったりとしたシルエットのクルーネックニットには、さながら人形のようなラディッシュのモチーフを散りばめ、遊び心もたっぷりに。いずれもウェア自体はホワイトを基調とし、色鮮やかなモチーフを引き立てている。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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