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ニルズ 2021年春夏コレクション、相反し連関する“生存と破壊”を着想源に
ニルズ(NILøS)は、2021年春夏メンズコレクションを発表。
■現在進行形の“環境破壊”に着想
今季は「EULOGY; 」をテーマに、森林火災をはじめとする環境破壊がモチーフとなっている。地球温暖化が進行していくとともに崩壊していく生態系や環境に思いを巡らせ、サバイバルを連想させる無骨さや、アウトドアを彷彿させる活動的なデザイン、破壊を思わせるダークなグラフィックが登場。一見相反するように見えて相互に連関している生存と破壊の要素が、随所に散りばめられている。
■変形可能な“テント”のようなアウター
生地をたっぷりと使用し、テープとファスナーを配して構築した立体的なコートは、まるでテントのようなフォルムで身体を包み込む。ファスナーの開閉によってシルエットを変化させる様は、生物が環境に適応するために擬態する様子を象徴しているかのようでもある。
■ロープを巡らせたジャケットやパンツ
ジャケットやパンツ、ニットなど、随所にあしらわれたロープのモチーフも散見されたディテールだ。身体に巻き付けるかのようにして配されたロープは命綱を連想させると同時に、身体を拘束するイメージももたらし、どこかアナーキーな雰囲気を漂わせている。
■退廃的な木々のグラフィック
砂嵐のように粗いカモフラージュのグラフィックは、カットソーやパンツの全面にプリント。荒廃した木々の図像と布地のドレープが相まって、有機的かつ退廃的な空気感を生み出している。また、様々なイメージをコラージュしたグラフィックプリントも印象的。Tシャツのバックやフロントにダイナミックにあしらうことで、抽象的ながらもインパクトのあるデザインに仕上げた。
■身体に馴染むパターン、緩やかなシルエット
シルエットは全体的に緩やかなオーバーサイズで、自然と身体に馴染むようなパターンが採用されている。ストリングを配したブラックのコートは、フード一体型の高めの襟と立体感のある仕立てによって、ゆったりとしたサイズ感ながら袖を通した時の佇まいが軽快な印象だ。ドローストリングを引いて袖をたくし上げるように着ると、動きが出る分より一層アクティブさが増す。
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