Qualcomm、ミリ波対応5Gモデム内蔵のSoC「Snapdragon 888」を発表

2020年12月4日 09:22

印刷

記事提供元:スラド

米Qualcommは、5G対応の新たなSoC「Snapdragon 888 5G Platform」を発表したSnapdragon 888は来年登場するハイエンドAndroid端末に搭載される予定。今回は最上位モデルにミリ波に対応した5GモデムであるSnapdragon X60 5Gを統合しているのが特徴(Qualcomm[PDF]EngadgetGSMArenaPC WatchITmedia)。

Snapdragon 888では、Cortex-X1ベースのKryo 680を採用しており、最大2.84GHzで動作する。Snapdragon 865と比較した場合、パフォーマンスでは25%、電力効率では25%の向上を果たしたとしている。

また、第6世代人工知能(AI)が搭載され、1秒間に26TOPSの処理能力を持つ。前世代と比較した場合、ワットあたりの性能は最大3倍向上したとしている。またゲーミング性能に関しても内蔵するAdreno 660 GPUは35%の性能向上を果たし、フレームレート144FPSの表示も可能だとしている。

画像処理性能では、10ビットHDRとサブピクセルレンダリングをサポート。ISP(画像処理プロセッサ)を今回初めて3個備えることにより、1秒あたり2.7ギガピクセルの画像情報が処理可能になったとしている。

なお、今回のSnapdragon 888では、従来の命名規則から変更されている。従来の命名規則に従った場合はSnapdragon 875になるが、ITmediaによれば端末の製造が多い中国メーカーに配慮して、縁起のいい数字とされる「八」を3つ合わせたとの説もある模様。 

スラドのコメントを読む | ハードウェアセクション | ハードウェア | 通信 | 携帯電話 | 携帯通信

 関連ストーリー:
Microsoft、セキュリティプロセッサー「Microsoft Pluton」を発表 2020年11月20日
Qualcomm、レンダリング性能を強化したミドルレンジSoC「Snapdragon 732G」を発表 2020年09月03日
Snapdragonに400個を超える脆弱性「Achilles」が見つかる。Check Pointが発見 2020年08月18日
FTCとクアルコムの独禁法違反判決、クアルコムが逆転勝訴へ 2020年08月12日
QualcommやMediatekのWi-Fiチップでも「KrØØk」に似た脆弱性が発見される 2020年08月12日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事