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12月4日、大友克洋原作及び監督による映画「AKIRA」が復活する。原作は1982年~1990年に週刊ヤングマガジンで連載され、新型爆弾により消滅した東京、そして新首都となるネオ東京が舞台となる。時代設定は翌年にオリンピックを控えた2019年であり、近未来を描いたSFアニメとして海外でも絶賛された傑作だ。
国家機密となる「AKIRA」を巡るストーリーでは軍と反政府ゲリラの衝突、抗争を繰り返す暴走族グループなどを描いているが、昭和ムードも漂う独特な世界観となっている。最初のアニメ映画公開は1988年だが、当時としては桁違いとなる10億円の製作費が投入されており、その後も4Kリマスターなどが上映されている。
ドラッグ&バイオレンスなど暴走する若者を描いた破壊的な印象もあるが、超能力への覚醒や精神世界、宇宙観まで表現されたストーリーは壮大であり、米国でも大人向けのアニメ映画ベスト10の4位となっている(米国ハリウッドリポーター選出)。
12月4日からの上映には、35mmのマスターフィルムからHDRリマスターし、広いダイナミックレンジならではの精細なコントラストやドルビーアトモス(Dolby Atmos)による3次元音響を実現している。AKIRAには映画ブレードランナーにも似たサイバーパンク感もあるが、ガムランやケチャを使用した芸能山城組の音楽もアジア的なムード演出に大きく影響している。
上映は、丸ノ内ピカデリー(東京都)、T・ジョイ横浜(神奈川県)、MOVIXさいたま(埼玉県)、ミッドランドスクエアシネマ(愛知県)、MOVIX京都(京都府)、梅田ブルク7(大阪府)、T・ジョイ博多(福岡県)の7カ所であり、いずれもドルビーシネマを導入した映画館である。
連載開始から40年近く経ってから映画上映されるケースは稀であり、オリンピックイヤーとなるはずだった2020年の上映は、AKIRAファンにとっても意味のあるものになるだろう。(記事:坂根豊志・記事一覧を見る)
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