ライフ RSS

 

トランプ大統領再選の可能性は? 英語で読み解くリアルクリアポリティクス

2020年10月30日 08:37

小

中

大

印刷

 リアルクリアポリティクスはアメリカの政治ニュースサイトで、主要報道機関の政治論説記事や世論調査の結果を集めている。同サイトが集計した米大統領選挙に関する世論調査の結果は、基本的な英単語を知っていれば誰でも簡単に読むことができる。大統領選の行方を占うために必見のサイトだ。

【こちらも】米副大統領候補討論会の英語で学ぶ、大統領選挙の7つの争点

 さらにリアルクリアポリティクスの特徴として、世論調査の生の数字を掲載していることもあげられる。余計な注釈が一切ないため、中立な視点から判断を下すにも最適の資料と言えよう。

 選挙戦も終盤を迎え、バイデン前副大統領(民主党)が優勢であるという報道が多いが、どこまで信じることができるのか。この記事では、リアルクリアポリティクスで世論調査を読み解くのに最低限必要な英語のポイントを解説したい。

■General Election: Trump vs. Biden

URL: https://www.realclearpolitics.com/epolls/2020/president/us/general_election_trump_vs_biden-6247.html

 General Electionはアメリカ全国を対象にした大統領選挙の世論調査結果を集めたページで、全国の得票数(popular vote)に該当する。このページにはPolling Data(世論調査のデータ)を集計した表とグラフが掲載されている。

 表の項目の意味は、左から順番にPoll(世論調査)、Date(調査の行われた期間、日付)、Sample(標本、回答数)、MoE(margin of error、誤差の範囲)、Biden(バイデン)、Trump(トランプ)、Spread(両候補の差)。

 この項目の英単語は、他のページでも使われており、これらの単語を覚えておくと、多くの調査結果を理解できる。

 ちなみにSampleの数字の後に書かれたLVはlikely votersの略で、「投票する可能性が高いと回答した人」の答えを集めた世論調査であることを示す。

 これに対してRVはregistered votersの略で、「選挙で投票するための登録手続きを済ませた有権者」を意味する。一般的には、「投票する可能性が高い」と答えた人を対象にした世論調査のほうが信頼性が高いと言われている。

 黄色で強調されたRCP Averageはリアルクリアポリティクスで収集した世論調査の結果の平均値。Spreadが青字でBiden +7.7と書かれている場合は、バイデン氏が平均7.7ポイントリードしていることを表す。赤字でTrump +4ならばトランプ大統領の4ポイントリードだ。

 RCP Averageの下には期間中に行われた各調査会社の世論調査の数字があげられており、調査結果の間の差を確認することができる。

 2016年の大統領選の結果は、ヒラリー・クリントン元国務長官が全国の得票数で2.1ポイント多かった。しかしアメリカの大統領選挙は、各州において比較多数で獲得した選挙人団(electoral college)の合計で決まる。最終的に中西部などで多数の州を制してより多くの選挙人団を獲得したトランプ氏が当選した。

 このためGeneral Electionの数字だけではトランプ大統領再選の可能性を探ることはできない。Battlegrounds(戦場)と呼ばれる激戦州の世論調査を見る必要がある。

■ Top Battlegrounds: Trump vs. Biden

URL: https://www.realclearpolitics.com/elections/trump-vs-biden-top-battleground-states/

 Top Battlegroundsには、大統領選挙の勝敗を左右する6つのトップ激戦州の世論調査について、平均がまとめられている。ここでもバイデン前副大統領がリードしているが、その差(Spread)は全国の得票数の差よりかなり少ないことがわかる。

 各州の世論調査の結果を確認するには、州の名前をクリックする。各州の調査で注目する項目は、Sample(標本、回答者数)。全国に比べると回答者数が1,000人未満の調査が多いことが目に付く。

 一般的に世論調査の回答者数が1,000人を切ると、誤差が大きくなる可能性が高くなる。2016年の大統領選では、州の世論調査に平均5ポイント程度の誤差が出ており、トランプ氏「逆転」の一因となった。

■フロリダとペンシルベニアに注目

 今年の世論調査の誤差は、選挙が終わってみなければわからない。しかしながら調査会社が手法を大幅に変えないかぎり、誤差は同じ方向に偏ることが予想される。ここに2020年トランプ大統領「逆転」再選のカギがあると言えよう。

 特にトランプ大統領が誤差の範囲内まで追い上げてきたフロリダ州とペンシルベニア州の動向に注目したい。両州でトランプ大統領が勝つと、バイデン氏は前回クリントン氏が約4ポイント差で敗れたアリゾナかノースカロライナを奪回する必要が生じる。

 バイデン前副大統領がフロリダかペンシルベニアのどちらかで優位を固めるまでは、同氏の当選確実とは言えないだろう。(記事:ベルリン・リポート・記事一覧を見る

関連キーワードドナルド・トランプジョー・バイデン

関連記事

広告

広告

写真で見るニュース

  • (c) 123rf
  • 宇宙からのライブ配信によるカウントダウン映像の想像図 (c) KIBO宇宙放送局
  • (c) 123rf
  • 「魔女がいっぱい」(c) 2020 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
  • 「日産ギャラリー ウインターイルミネーション2020」で展開される「クリスマスデコレーション I2V SPOT」(画像: 日産自動車発表資料より)
  • 「ランキング通知」の画面イメージ。(画像: LINE証券株の発表資料より)
  • 新型ソリオ発表会の様子。(画像: スズキの発表資料より)
  • 画像はイメージです。
 

広告

ピックアップ 注目ニュース