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20代転職希望者の半数近く、新型コロナ感染拡大後に希望業種が変化
20代の転職希望者のうち半数近くの人が、新型コロナウイルス感染拡大前後で希望業界に変化があったことが分かる調査結果が発表された。さらに、変化があった人の現在の希望業界は、「IT・通信・インターネット」が最も多くなっており、新型コロナウイルスによる外出自粛期間等を経て、需要の拡大が見込まれるインターネット関連業界への転職希望者が多くなっていることが明らかとなった。
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大手総合就職・転職情報サービスの学情(東京都中央区・大阪市北区)が、同社が運営するインターンシップサイトや転職サイトに訪れた2022年卒の学生および20代転職希望者、合計961名にアンケート調査を行った。その結果、新型コロナウイルス感染拡大前と比べて希望業種に変化があった人は、2022年卒学生で31.8%、20代転職希望者で45.9%に上ると分かった。
さらに、希望業種に変化があったと答えた人の現在希望する業種としては、22年卒学生は「メーカー」が45.6%と最も多く、次いで「商社」(37.6%)、「サービス」(36.9%)と続いた。一方、20代転職希望者の現在の希望職種は「IT・通信・インターネット」が46.9%と最多で、その後に続く「サービス」(23.5%)、「メーカー」(20.4%)を大きく引き離す結果となった。20代転職希望者は、感染拡大に伴う自粛期間で需要が高まったインターネット関連への転職を希望し、スキルを習得したいと考えている人が多いと思われる。
また、企業を選ぶ際に重視するポイントは、学生、転職希望者のいずれも「職種/仕事内容」が最多(22年卒学生:75.9%・20代転職希望者:64.0%)となった。次に続くのは22年卒学生の場合、「業種」(58.4%)、「勤務地」(53.1%)、20代転職希望者では「勤務地」(58.9%)、「年間休日数」(52.6%)となり、両者で異なる結果となった。20代転職希望者の方が22年卒学生よりも、労働条件を重視して転職先を選ぶ傾向があるようだ。
今回の調査結果から、新型コロナウイルスの感染拡大は学生や若者の就職・転職先選びにまで影響を与えていることが分かった。一方、厚生労働省の発表によると、8月の有効求人倍率は1.04倍と6年7カ月ぶりの低水準となっており、雇用情勢は厳しさが増している。経済活動は徐々に再開されているものの、今後の雇用情勢改善については、新型コロナウイルスの終息にかかっているだろう。(記事:笠井ゆかり・記事一覧を見る)
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