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TED動画「どんな外国語でも半年でマスターしてしまう方法」から学ぶ英語学習法
クリス・ロンズデールによる興味深いタイトルのTEDスピーチ動画を紹介する。心理学研究をベースにした5つの原則と7つの実践法により、言語を半年でマスターする方法だ。豊富な内容のスピーチなので一部を抜粋しよう。
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「早く学べたら学校に行かなくて済む。そのために早く学習がしたかった」というエピソードで始まるスピーチ。短期間で学ぶために睡眠学習や心理学に興味を持ったとのことで、心理学を学習プロセスに取り込んでいる。それゆえ、大人が外国語を早く、簡単に、効果的に習得する手助けについて語っている。
■5 つの原則より
・言語学習は肉体的トレーニングに近い
言語を学ぶことは知識を積み上げるのではなく運動トレーニングである。会話の音を聞き取るには練習を繰り返す。会話をするための発音は顔の筋肉を使うこと。スポーツトレーニングで筋肉痛になるように、言語学習でも顔が筋肉痛になるぐらい練習を重ねてみる。
・心理状態が重要
悲しみ、怒り、不安などのネガティブな感情があると学習はうまく行かない。逆に、楽しくリラックスした状態で好奇心を持ちながらだと素早く学べる。
・完全でないことを受け入れる
外国語を100%理解しないと気が済まないというタイプだと英語を聞いたり、読んだりするのはツライだろう。なぜなら相手の話や読んだ文章を完全に理解できなかったときに、常にイライラするからだ。逆に少しぐらい分からなくても気にせず、分かる部分だけに集中できるなら、リラックスして楽しく学べるはずだ。
■7つの実践法
・たくさんの英語を聞くこと
理解できるかどうかは問題ではなくリズム、繰り返されるパターン、目立つ部分に耳を集中する。分からない部分よりも分かった部分に注目して多聴をする。
・単語を組み合わせる
動詞10コ、名詞10コ、形容詞10コだけで1,000もの異なる文章を作れる。最初は単語を並べるだけけでもいいので伝わることを目指す。
英語は1,000語で日常会話の85%をカバーできる。3,000語あれば98%をカバーできる。つまり英語は3,000語で話せる。
・単語はイメージとセットで覚える
英単語は意味とともににイメージも覚える。例えばfireだと、「fire、火」に加えて、煙のにおい・パチパチする音・ゆらぐ炎のイメージも一緒に覚える。
言語学習は肉体的トレーニングのようなものという斬新な発想のTED人気動画。再生回数は2,200万回以上である。このほかにも週ごとにおすすめの課題も紹介されているので、英語学習の参考にしてほしい。
(記事:鵜飼圭・記事一覧を見る)
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