遺伝子を組み換えた蚊7.5億匹を放出する実験 米フロリダ州で

2020年8月22日 18:05

印刷

記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 フロリダで遺伝子を組み換えた蚊を1年ほどかけて放つという実験計画があるそうだ。放たれる蚊の数はなんと7.5億匹に及ぶという(CNN)。

実験の目的は、遺伝子操作した蚊を使って、感染症の媒介者となりやすいネッタイシマカを駆除できるかどうかを確かめること。実験に使用される遺伝子組換をした蚊は「OX5034」という名称で呼ばれており、メスの子孫しか生まれず、生まれた蚊もすぐに死ぬようにしてあるのだという。この計画は米国環境保護局(EPA)やフロリダ州も承認済み。ただし、現地では地元住民が反対運動をしている模様。

 過去にブラジルで行われた同様の実験では失敗が報告されている(過去記事)。当初は個体数が減ったものの、しばらくののち個体数が回復し始めたとされている)。

 スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | 地球 | バイオテック | サイエンス | アメリカ合衆国

 関連ストーリー:
グレープフルーツの香りを特徴付ける成分、米国で虫除け剤や殺虫剤の有効成分として登録される 2020年08月14日
ロシアでも遺伝子編集された人間を産み出す計画がある 2019年10月07日
子孫を残せないよう遺伝子操作された蚊を放出して蚊の個体を減らす実験、遺伝子操作された蚊の子孫が確認される 2019年09月20日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事