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母親の子育てへの不安、新型コロナ流行前と比べ増加 ベネッセ調査
8月5日、ベネッセ教育総合研究所から「幼児・小学生の生活に対する新型コロナウイルス感染症の影響調査(2020年5月実施)」の結果が公表されました。子育ての不安感や重荷感に関する質問では、4項目全てにおいて新型コロナウイルス流行前の調査より回答者数が多く、子育ての不安が増していることをうかがわせる結果となっています。
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■調査の目的と方法
調査は1歳から6歳の幼児を持つ母親を対象に、5月22日から24日にかけてベネッセ教育総合研究所によって実施されました。有効回答数は1,030名です。調査の目的は、新型コロナウイルス感染症の流行により、幼児を持つ家庭がどのような影響を受けたかについて明らかにするためです。
■子育てに向き合う気持ちについて
子育てに向き合う気持ちを調査する項目は2つあり、1つは「自信や楽しさ」に関して、もう1つは「不安感、重荷感」に関して質問が設定されています。また、これらの質問は2019年9月にも調査が行われており、表1は、前回調査と今回調査の結果をまとめたものです。ただし、いずれも複数回答方式です。
■子育てに向き合う気持ちの変化について
表2は、新型コロナウイルス感染症が流行する前と後で、母親が子育てに向き合う気持ちの変化について調べた結果をグラフにしたものです。
表1にある前回調査と今回調査の結果について、それぞれ増減ポイントをグラフにしたものです。
オレンジで示した部分は子育てに関する自信や楽しさについて問われた項目で、全てが新型コロナ流行前よりポイントが減少しています。逆に、青色で示した部分は子育ての重荷感や不安感について尋ねる項目で、いずれも流行前よりもポイントが増加しています。
つまり、新型コロナ感染症により、母親の子育てに対する不安が増大していると言えます。
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