米国株見通し:下げ渋りか、米中対立の激化も失業率を注視

2020年8月7日 15:45

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記事提供元:フィスコ


*15:45JST 米国株見通し:下げ渋りか、米中対立の激化も失業率を注視
(15時20分現在)
S&P500先物      3,336.62(-7.63)
ナスダック100先物  11,220.25 (-41.00)


グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は軟調、NYダウ先物は50ドル安。欧州株安の波及も見込まれ、今晩の米株式市場は売り先行となりそうだ。


6日の取引で主要3指数は続伸。ダウは185ドル高となり、27386ドルで取引を終えた。また、ナスダックはハイテク株買いを背景に高値更新が続く。この日注目された経済指標で、新規失業保険申請件数が予想を下回ったことから、雇用情勢の一段の悪化を警戒した売りが大きく後退した。一方、トランプ政権の追加支援策は週内の与野党合意が期待され、引き続き強気ムードを支えている。ただ、先行きの不透明感は否めず、ダウの上げ幅は前日から縮小した。


今晩は弱含む展開となりそうだ。ハイテク関連セクターが相場をけん引しきたが、有力企業の決算発表が消化され、いったん調整の売りが出やすい。また、中国企業のアプリ運営をめぐり米中対立の先鋭化が見込まれ、買いを抑制する要因となろう。一方、焦点の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比+150.0万人と、大幅増加の前回を大きく下回る公算。ただ、足元の新規失業保険申請件数で前回から雇用者数の減少はほぼ織り込まれ、失業率が想定に沿った内容となれば株価の極端な下げは回避されよう。《TY》

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