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JALとANAが2021年度新卒採用を中止 航空業界は冬の時代に
●2021年度採用の募集を停止
日本航空(JAL)は29日、2021年度の新卒採用活動を中止すると発表した。既に5月末の段階で採用活動については中断すると発表されていたが、今回正式に中止が発表された。新型コロナウイルスの流行が続いており、今後も長期的に影響を与えることが見込まれているため、事業計画を立てることができないことを理由に挙げている。
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●既にエントリー済みも合わせて白紙撤回
今回の採用活動中止は、既にエントリーをしている人も含めて全員に適用される。そのため、JALだけでなく他の航空会社にも大きな影響を与えると見込まれている。既にエントリーをしている人については、事務局より連絡が入る。また、既に採用が決まって内定が出ている人に関しては取り消しの対象にならない。自社養成パイロット訓練生の採用は継続する。
●ANAはパイロットと障がい者採用は継続
JALの発表を前に、7月10日に全日空(ANA)も2021年度の新卒採用を中止すると発表している。ただし、ANAも既に内定を通知している人に関しては採用を行い、さらに障がい者の採用も継続する。また、訓練などに時間がかかる自社養成パイロットの訓練生についても引き続き採用を行うと発表している。
●両社合わせて6000人規模の採用枠が消滅 航空業界は冬の時代に
JALとANAの両社が2021年度の採用活動を中止したことは、新卒採用を巡る市場に大きな影響を与えると懸念されている。両社のグループ関連企業を合わせると、例年新卒採用の社員数は6000人以上に上るため、これだけの人が他の企業などに流れる。
航空業界への就職を希望して専門学校や大学で学んでいる学生も多くおり、こうした人たちへの影響は非常に大きい。さらに2社以外でも航空業界では業績の不振などを理由に大幅に採用を削減すると予想されており、しばらく航空業界は冬の時代を迎えることになる。(記事:speedbird・記事一覧を見る)
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