今日の為替市場ポイント:欧米株高を意識してリスク回避の円買い抑制

2020年7月7日 08:22

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記事提供元:フィスコ


*08:22JST 今日の為替市場ポイント:欧米株高を意識してリスク回避の円買い抑制
6日のドル・円は、東京市場では107円48銭から107円77銭まで反発。欧米市場でドルは107円61銭から107円26銭まで下落し、107円39銭で取引終了。

本日7日のドル・円は、107円台で推移か。欧米株高を意識して、リスク回避的な円買いは抑制される可能性がある。

6日のニューヨーク市場では、米国株式が強い動きを見せたものの、ドルは伸び悩んだ。市場関係者の間からは「中国経済が順調に回復していることや、6月ISM非製造業景況指数の予想以上の改善を受けて、リスク選好的な為替取引がやや目立った」との声が聞かれている。株高でも米長期金利は上げ渋っていることも、リスク選好的な取引を後押ししたとみられている。

米国内における新型コロナウイルスの感染者数は日々増加しており、「今後の状況についても楽観視できない」との見方はあるものの、「企業活動が著しく制限されるような事態ではない」、「米国以外でも新たな経済支援策が検討されており、世界経済の再起動を見込んでいる投資家は増えている」との指摘も出ている。為替については、「主要国の株高持続を意識してリスク選好的な円売りが増える可能性がある」との見方がやや多いようだ。《CS》

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