ドキュメンタリー映画『行き止まりの世界に生まれて』“全米で最もみじめな街”で生きる、若者を描く

2020年6月20日 09:34

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記事提供元:ファッションプレス

 ドキュメンタリー映画『行き止まりの世界に生まれて』が、2020年9月4日(金)新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー。

■アメリカで“最もみじめな街”を舞台に

 物語の舞台は、“全米で最もみじめな街”と呼ばれる、イリノイ州ロックフォード。かつては栄えていた鉄鋼や石炭、自動車といった産業も今ではすっかりと衰退し、いまやアメリカの繁栄から完全にみはなされた「ラストベルト(錆びついた工業地帯)」に位置している。また2016年の大統領選では、そんな“夢を失った”ラストベルトの人々による投票によって、トランプ大統領就任に大きな影響を与えたことも記憶に新しい。

■アメリカが抱える知られざる現実を描く

 本作を手掛けたビン・リュー監督は、10代の頃から撮りためたスケートビデオと共に、そんなラストベルトを舞台にしたドキュメンタリー作品を制作。閉塞感のある故郷で必死にもがく若者3人の12年間を通して、親子・男女・貧困・人種…さまざまな分断を見つめ、“トランプのアメリカ”の知られざる現実をも映し出す。

■世界の映画賞を席巻!オバマ元大統領も称賛

 なお映画『行き止まり の世界に生まれて』は、第91回アカデミー賞&第71回エミー賞のWノミネートを果たしたほか、サンダンス映画祭をはじめとする世界の映画祭の賞を席巻。さらにオバマ元大統領が選出する2018年の「年間ベスト映画10本」にも選ばれている。

■作品詳細

 ドキュメンタリー映画『行き止まりの世界に生まれて』
公開日:2020年9月4日(金)新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー
監督・製作・撮影・編集:ビン・リュー
出演:キアー・ジョンソン、ザック・マリガン、ビン・リューほか
配給:ビターズ・エンド

<ストーリー>
「全米で最も惨めな町」イリノイ州ロックフォードに暮らすキアー、ザック、ビンの3人は貧しく暴力的な家庭から逃れるようにスケートボードに のめり込んでいた。スケート仲間は彼らにとっての唯一の居場所で、もう一つの家族だった。そんな彼らも大人になるにつれ、さまざまな現 実に直面し段々と道を違えていく。カメラは、明るく見える彼らの暗い過去、葛藤を抱える彼らの思わぬ一面を露わにしていく――。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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