楽天証券、最短翌日から取引可能に 口座開設のWeb完結で

2020年5月10日 08:15

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楽天証券のロゴ。(楽天証券の発表資料より)

楽天証券のロゴ。(楽天証券の発表資料より)[写真拡大]

 楽天証券株は、5月10日(日)早朝受付分より、総合口座開設にかかる申し込み手続きの全てを、スマートフォンを利用してWebで完結するシステムを導入すると発表した。Webで完結することで、最短翌日から取引が可能となる。

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 これまでの手続きでは、楽天証券ホームページより総合口座開設の申し込みをした後、実際に取引を開始するまでには約2週間の時間を要していた。さらに、簡易書留郵便の受け取りが必須であることから、不在の場合に受け取りが遅れると、必然的に取引開始が遅れるといった問題も生じていた。

 今回発表されたWeb完結型の総合口座開設では、申し込みからマイナンバー登録までを、全てオンラインで終えることができるとしている。これまで必須だった簡易書留郵便の受け取りも、不要となった。

 Web完結の総合口座開設に必要なものは、スマートフォンと、運転免許証もしくはマイナンバーカードのみ。スマートフォンで、運転免許証かマイナンバーカードのいずれかの本人確認書類を撮影した後、自分の顔写真を撮影、これらを合わせて本人確認とする。引き続き個人情報を入力しデータを送信すると、翌営業日以降に楽天証券からログインIDがメールで送られてくる。

 本人確認書類や、本人の顔写真の撮影が必要であることから、現段階ではスマートフォンからの総合口座開設申し込みのみWeb完結としている。スマートフォンを持っていない場合や、運転免許証もしくはマイナンバーカードを持っていない場合は、従来通りの郵送での本人確認となる。

 楽天証券は、Web完結での総合口座開設の狙いとして、顧客の利便性向上のほか、必要書類のペーパーレス化を図ることで、これまで以上に環境への配慮も推進していきたいとしている。2019年12月末段階での楽天証券利用者の内、約97%が書面の電子交付化を希望するなど、これまでも書面の電子交付化を推進していた。

 なお、楽天証券以外で、オンラインを経由した申し込みにより、最短即日または翌日に取引可能な証券会社は以下の通り。

最短即日から取引可能: DMM 株
最短翌日から取引可能: SBI証券、マネックス証券、大和証券、LINE証券(記事:大野 翠・記事一覧を見る

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