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VWのバーチャルモーターショーは「車の展示」の常識を変えるか
バーチャルモーターショーで公開されたゴルフGTI。(画像: フォルクスワーゲン発表資料より)[写真拡大]
フォルクスワーゲンは4月3日(現地時間)、オンラインでのモーターショーを開催した。展示期間は4月17日までで、フォルクスワーゲンが誇る最新モデルなどを公式サイトなどで閲覧できる。この動きは今後の展示のあり方を変える可能性を秘めている。
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今回フォルクスワーゲンが公開しているのは、2020年3月開催予定ながら中止となったジュネーブモーターショーで展示するはずだった車両。同社の最新モデルやプレゼンテーションなどがデジタル処理され、仮想展示ブースとして公式サイトで公開された。
今回のバーチャルモーターショーでは、フォルクスワーゲンの目玉である電気自動車「ID.3」や、ゴルフのスポーツバージョン「GTI」、プラグインハイブリッドの「GTE」など注目車両が集結した。閲覧者の入場料は無料で、英語とドイツ語版で利用可能。
ウェブ上のブースでは、本場のモーターショーさながらのBGMもかかり、幻想的な雰囲気を演出している。コンフィギュレーター機能により、車のホイールやボディカラーも変えられるなど、ウェブならではの仕掛けにも注目したい。
自宅にいながらモーターショーに来場したかのような疑似体験を味わえるため、新しい自動車展示のムーブメントとして期待が持てそうだ。
昨年の東京モーターショーでは、海外メーカーからの参加がメルセデス・ベンツ、ルノーなど少数にとどまるなど、自動車メーカーが展示に消極的な傾向が目立っている。背景には、モーターショーへの出展コストの増加による、費用対効果の減少が挙がっている。
今回フォルクスワーゲンが行ったウェブ上でのモーターショーであれば、他国の開催地まで車を運ぶ必要はなく、世界中のどこからでもPCやスマートフォンさえあれば疑似体験ができるなど、出展者と閲覧者双方にとってメリットが大きいようだ。
今回のフォルクスワーゲンの動向には、あくまでも新型コロナウイルスの影響を受けての妥協策という意味合いがあるだろう。しかしこれをきっかけに、他のメーカーが公式サイトやSNSを使った自動車展示に力を入れる可能性も考えられる。自動車展示の常識が変わるかもしれない。
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