関連記事
大阪「うめきた2期地区」再開発、新駅開業でアクセス向上 都市公園が繋ぐホテルや商業施設が誕生
大規模再開発「うめきた2期地区開発事業(仮称)」が本格始動。JR「大阪」駅含む7駅13路線周辺、「グランフロント大阪」「ルクア大阪(LUCUA osaka)」なども位置する大阪北区梅田周辺が生まれ変わる。2024年夏頃を目途に街びらきが始まり、2027年に全体開業を予定している。
■大阪・梅田が“みどり”に包まれた新たな街へと生まれ変わる
■「うめきた2期地区開発事業(仮称)」の場所は?
「うめきた2期地区開発事業(仮称)」は、 JR大阪駅をはじめとした7駅13路線が利用可能で、大阪の中でも抜群のアクセス性を誇る場所に位置。新たな駅も誕生予定となっており、今後さらなる注目をあびるエリアとして見込まれている。
■新駅が誕生し、アクセスの飛躍的向上へ
梅田のアクセスが飛躍的に向上することは、同プロジェクトに置いて最も重要なこと。2023年春、JR西日本が開業予定の「うめきた(大阪)地下駅」は、「関空特急はるか」などが停車し、関西圏の主要鉄道を結ぶ新たなターミナル駅となる。これにより、関西国際空港から新大阪駅へのアクセスが飛躍的に向上。2031年には「なにわ筋線」の開通(予定)によって難波エリアにも接続できることとなる。
さらに、 阪急電鉄によるJR「うめきた(大阪)地下駅」から十三・新大阪方面へつながる新線「なにわ筋連絡線・新大阪連絡線」の設立も計画されている。
■既存の「大阪駅」から連絡通路も整備
「うめきた(大阪)地下駅」は、地下で「大阪駅 新改札口」と繋いで、エレベータ・エスカレータを備えた改札内連絡通路を整備う。これによって「うめきた(大阪)地下駅」は現在の「大阪駅」の一部となる。
※JR西日本は新駅名称を「大阪駅」と命名。ただし、便宜上記事内では「うめきた(大阪)地下駅」と呼称。なお、鉄道事業基本計画上は「北梅田駅」とされていた。
■誰もが訪れたくなる街“うめきた”を目指して
日本国内のみならず世界からのアクセスも向上する「うめきた2期地区開発事業(仮称)」は、「“みどり”と“イノベーション”の融合拠点」という方針のもと進められる。プロジェクト内では、南街区と北街区の2つに大きく分けられ、それぞれに商業、ホテル、オフィスなどを設ける。
■3つの高層ビルにラグジュアリーホテルや商業施設を完備
南街区は、西棟と東棟の2つのビルが立ち並び、西棟には5つ星級のラグジュアリーホテル、“みどり”と融合する商業施設、総貸室面積約90,000㎡の大規模オフィス、国際集客や会議室を包括するMICEを整備。一方、東棟には、通常のビジネスホテルとは一線を画したグレード感をもつアップスケールホテル、中規模オフィス、レジャーからウェルネスまでを対象とした都市型スパ、商業施設を備える。
また、北街区にはホテル、商業施設、交流拠点となる中核機能施設の入居を予定。なお、いずれの街区にも、約600戸のハイグレードな都市型住宅を建設する。
■計画地の中央に据えた“みどり”溢れる都市公園
これら南街区と北街区の境には、“みどり”と“イノベーション”を融合させ、都市公園・民間宅地・西口広場を一体化した大規模な緑化空間を創出。その規模は約8haにも及ぶ。
■周辺エリアの回遊性を高める歩行者ネットワーク
既存の商業施設も含めて、回遊性を高めるためにデッキネットワークの整備も順次行っていく。計画地内の中央にある大型公園を縦断しながら、公園施設を接続する園路を設置するとともに、梅田スカイビルなどがある新梅田シティ側へ接続するデッキを形成。さらにグランフロント大阪北館と接続するデッキと、JR大阪駅から西口広場部分間までを繋ぐデッキの整備も行う。
【詳細】
うめきた2期地区開発事業(仮称)
■今後の予定
2020年4月:都市計画決定
2020年度下期:民間宅地着工(南街区、 北街区)
2024年夏頃:先行まちびらき(一部民間宅地および一部都市公園)
2027年度:うめきた2期地区全体開業(民間宅地および都市公園)
スポンサードリンク