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トヨタ自動車と日野自動車は23日、日野の大型トラック「プロフィア」をベースに燃料電池大型トラックを共同開発し、実用化に向けた取り組みを行うと発表した。両社は2003年の燃料電池バス共同実証から始めて15年以上、燃料電池商用車の開発や普及促進を行っており、すでに各事業者で運用されている量販型燃料電池バス「SORA」も共同開発車両だ。
【こちらも】トヨタ、燃料電池バス「SORA」の改良モデル発表 ITS機能を搭載
■トヨタと日野の環境問題に対する取り組み
両社は地球の環境問題を重要な経営課題ととらえており、「トヨタ環境チャレンジ2050」、「日野環境チャレンジ2050」を実践、共に2050年までに走行中の二酸化炭素排出量の削減を掲げている。
トヨタは2010年に比べて新車平均走行時90%減を目標にした、新車CO2ゼロチャレンジなどを策定、物流活動における二酸化炭素の排出量削減などを実践。また日野は、二酸化炭素排出量削減に向け、人工知能(AI)を活用した勾配先読みハイブリッド制御を搭載した「プロフィア ハイブリッド」を、昨年夏に発売している。
■燃料電池大型トラックの概要
今回共同開発する車両のベースは、「日野プロフィア」FR1AWHGとされており、全長/全幅/全高は11,990/2,490/3,780mmで、車両総重量は25t。水素と酸素を化学反応させることで電気エネルギーを発生させる燃料電池(FCスタック)は、トヨタの次期MIRAI用に新開発されるトヨタFCスタック(固体高分子形)を2基使用する。
シャシは燃料電池車用に最適なパッケージングを専用開発したうえで、軽量化を徹底し十分な積載量を確保するという。モーターは交流同期電動機、高圧水素タンクは新開発の70MPaの大容量高圧水素タンク。目標航続距離は約600kmで、駆動用バッテリーにはリチウムイオンバッテリーが用いられる。
車両走行制御は大型車用のハイブリッド技術を応用することで、環境性能、商用車としての実用性を高次元で両立することを目指す。(記事:キーパー・記事一覧を見る)
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